「相手軸な叱り方」⑰やっては行けない叱り方:その3
「君と違って、Aくんは良く頑張っているよ。それに引き替え君はどうなっているの?」
ああああ~腹が立つ!と言う言われ方ですね。
もう叱られていると言う気持ちは持てないですね。
むしろ恨みたくなる。(笑)
でも、こんな失礼な言い方、叱り方を人はよくやります。
「あの人はこうだった。」
と、他の人の事例を持ち出して叱る(皮肉?)
「俺はこうだった。」
と、出来ていた自分と比較する(自慢?)
私が店長をしていたときに、ある時期の上司が、いつも隣の店の店長と比較をするコメントをして下さいました。(笑)
確かにライバルではあったので、お互いに意識はしていましたが、一緒にゴルフに行ったりする仲の良い友達だったのに、仕事では妙にぎくしゃくしてしまうような雰囲気を作られていました。
こういう比較のされ方は嫌ですね。
上司は、ライバル心を刺激して奮起させようと思っているのでしょうけれど、なんだか嫌~なエネルギーが湧き出てきた記憶があります。
特に叱られるときは、自分の方が出来ていない方として言われるわけですから、本当に気分が悪くなります。
比較方式の叱り方には、こういう言い方もあります。
「A君はこういう所が出来ていない。これは、君も同じだ!」
比較して自分の方が悪いと言われるのも気分が悪いですが、比較対象も自分もダメと言われるともっとやるせない気持ちになります。
比較して叱る方は、まったくどいつもこいつもバカばっかり、みたいな言い方をするのです。
聞かされる方は、「ふうう~」というため息をつきたくなりますね。
ところが、自分では嫌な言われ方なのに、こういう叱り方も、私は無意識でやっていました。
昨日の他人の威を借りる叱り方同様、これも大反省です。
なんとか相手に奮起してもらおうという気持ちで言っていましたが、自分が言われて嫌な言い方はしてはいけませんね。
比較をするのは絶対にいけません。
さて、ではこんな時にはどう言う言い方が良いのでしょうか?
今の私ならばこういう言い方をします。
「実は、私も店長の時に、これが出来ていなかったんだよ。よく上司に叱られていたなあ。でも、その後で、反省して色々工夫したから、同じミスはしなくなったんだよ」
と、出来ていなかった自分との比較をする、と言う叱り方をします。
そうすると、相手との距離感がぐっと縮まり、一緒に解決策を考えるムードになります。
出来ていた人に叱られるのは、仕方が無いけれど距離は縮まりません。
今は出来ていても昔は出来ていなかった人からだと、親近感がわくものです。
叱る場合は、相手の気持ちを考えて、相手が前向きになるように、工夫をしていきましょう。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年01月14日
- 08:15
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