「相手軸な叱り方」㉗脅しのような叱り方
「俺の言う通りにやらないと、大変なことになるぞ!」
叱っているのか、脅しているのかわからない、そう言う叱り方をする人がいます。
一見、相手の為に親切で言っているようにも聞こえます。
しかし、これは、相手を脅して不安を煽り、購入に誘引する営業方法、広告手法と同じです。
「今のうちに、この化粧品でケアをしておかないと将来大変なことになります。」
「今の金利の内に買わないと、将来大きく金利が上昇してしまいます。」
「法律が変わったんです。早く取り付けないと違反ですよ。」などなど。
こういう手法で、叱ると、相手の不安は増大します。
「悪いことは言わん、この通りにやってみろ。その方が楽だから。」
「今のうちにこの手を打っておかないと、大変なことになりますよ。」
「言った通りにやらないからこういうことになるんだ。まずいぞこれは・・・」
自分がして欲しいこと、やらせたいこと
自分ならばやること、
自分の経験上やった方が良いこと
これらを、なかなかやってくれない部下に対して、相手を不安にさせて追い詰めてやらせるという方法です。
これは、叱る側の「焦り」の表れです。
じっくりと相手の事情を聴いて、お互いにどうすれば解決出来るのかを探そうとしないで、自分の成功体験を押しつけているのです。
私もずいぶんこの方法をやってきたように思います。
しかし、相手の不安を増長させるなんてやり方は、結局は相手にとっても一時的な理解であり、本当の意味での理解はしていないのです。
叱られた相手も、不安や恐怖で一時的に同意しているだけで、正しく理解し納得している分けではないのです。
たまには、納得している人もいるのでしょうが、私がこの方法で叱った相手の、本当の納得度は低かったように思います。
何故かというと、その後同じ間違いを繰り返していましたからね。
やはり、叱り方に問題があったのでしょう。
今更ながら反省しています。
以前、このシリーズで書いた「やっては行けない叱り方④」の「相手を追い詰めて叱る」と同じですね。
結局は、叱る側のその時の一時的自己満足度が高いだけです。
叱る側には、その確固たる理由があります。
意味があり目的があって叱ります。
しかし、一時的自己満足のワナに落ちないように、注意しなければなりません。
それは、自分は何となく満足しているものの、相手の為にはなっていないからです。
私自身、もっと修行を積んで、このワナに陥りそうになったら、寸前でも気がつくようになりたいですね。
この毎日ブログは、その修行のために書いている。そんな気持ちです。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年01月24日
- 08:00
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