「相手軸な話」㉞何でもお見通しだ!
やけに勘が鋭い人がいます。
人の嘘を見抜くのが上手い人。
嘘では無くても、ただ黙っていても、何かあるな!と気がつく人。
知ったかぶりで会話をしていても、ちゃんとそのことを見抜いてしまう人。
そして、ピンッ!と来たことを口に出して言う人。
それを逆手にとって、相手をやり込める人。
それは言わずに、相手に合わせて上手く流して行く人。
相手をよく観察し、相手軸に立って考えれば、相手の考えが良くわかることがあります。
でも、相手の立場に立ったからと言って、全て相手が理解出来る、共感出来るというわけではありません。
「やけに勘が鋭い人」は、どうも実体験に基づいていることが多いようです。
自分の経験に基づいて、こう言う時は自分もこうだったから、きっとこうだな!
と推測するのです。(私の実体験より(笑))
でも、自分の経験は、相手の経験とは違います。
まったく同じ経験をしているわけではありません。
私も、実はこの「やけに勘が鋭い人」の時代がありました。
相手の言う事、言っていないこと、ちょっと嘘をついていること。
なんだか全部見抜いているような気になっているときがありました。
そして、それを相手に伝えて、相手の「何でもお見通しですね」と言う反応に酔いしれていた・・・
そういう時代がありました。
ところが、ある日、それが大きな勘違いであることがわかったのです。
相手は、私に恥をかかせるまいとして、私に合わせてくれていたのでした。
人づてにそれを聞いたとき、あ~なんて自分は思い上がっていたんだ・・・相手のことなど、相手の立場に立てば何でも分かるような気になっていた。
自分に自信があると、相手はこう考えている、こういうパターンの時はこうに違いない、
と思い込んでしまいます。
でも、これって、本当は「自信がある」のでは無く、「確信はない」と言うことなのです。
ややこしい?
つまり「思い込みの自信」であって、本当のことを知るのが怖い、つまり「確信はない」なのです。
それが正しいのかどうかは、相手に確かめたり、反応を見たり、他の人に聞いたりして検証し裏付けと取ることが出来るはずなのです。
しかし、それをするのは本当は怖い・・・・本当は違っていたら恥ずかしい・・・
だから「思い込む」のです。
と言うか、自分はそうでした(笑)
「何でもお見通しだ!」は「そうであってくれるとバッチリだな」の裏返し。
「そうらみろ!思った通りだ!(ホッ)」の気持ちの表れです。
あなたが、今度そう思ったら、是非相手に聞いてみて下さい。
きっと相手は「そうだよ。さすがですね。」と返してくれるでしょう。
でも、それはあなたを気遣って合わしてくれているだけかも知れません。
本当に、「相手を理解する。」というのは、ここからスタートするのです。
相手が、正直にあなたに本音を話してくれるようになるために・・・
さて、あなたは何をすれば良いのでしょう??
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年02月27日
- 06:24
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