「店長キラキラ化大作戦」⑳仕事の初日を迎える人の気持ち
「さて、お店の雰囲気もかなりよくなってきたわね。じゃあ、今度は新人さんに対してきちんとした受け入れ体制を作らないといけないわね。店長は、きちんとした受け入れ体制を作るって、どう言うことをするんだと思う?」
「採用されて、初日を迎えたときに、私たちが『大歓迎』していると言う気持ちを新人さんに伝えること・・・かな?」
マネジャーの質問に対して、店長はようやく答えを絞り出しました。このメネジャーの質問に対しての答えはたくさんあると思います。しかし、店長は、まず「歓迎の気持ちを伝える」というポイントに視点を置きました。
「それ大切だよね。じゃあ、今日はそれをどうやって伝えたら良いのか?を考えてみようかな。」
「でも、私たちは全員、心から歓迎していますよ~そこはもう完璧です!」
店長は、雰囲気がとても良くなり、風通しもよくなったこの店のスタッフが、新人を迎えたときに以前のように淡々と迎えたりせず、満面の笑みで迎えることが出来ると確信を持っていました。それくらい店舗の雰囲気はよくなっていました。
「いいねえ~。じゃあ、具体的にはどんなことをするの?どんなことをやって歓迎を表すのかな?」
「まずは、元気にお迎えします。そしてみんなに紹介して廻ります。それから手を洗うかな・・・あ、先にユニフォームに着替えないと・・・」
「わかったわ。元気にお迎えしてみんなに紹介するのは良いよね~。必ずやらないとね。でも、新人さんの気持ちをもっと考えてみて欲しいの。そこからよ。」
「え?新人の気持ち?始めて店に来たときの??」
「店長も、アルバイトの初日を迎えたときがあったでしょう?どんな気持ちだった?」
「もう、ドキドキしていました。自分に出来るかな?先輩は怖くないかな?ミスしたらどうしよう?覚えられなかったらどうしよう?もう、不安だらけでした・・・」
「そうね。きっとそんな不安感を持っているよね。だから、その不安感を消してあげて欲しいのよ。」
「え?どうやってですか?」
「考えてみて(笑)」
マネジャーは、リクルート広告を打って、新人を採用する前に店長とスタッフが、きちんと新人を受け入れられる体制作りを始めました。ただ、「あ~して、こ~して」という風に事細かく指示をするのでは無く、自分達で何をしたらよいのかを考えさせるようにしたのです。
元々、このマネジャーが担当する以前のこの店舗は、アルバイトの離職率が高く、入店しても3日程度で辞める人がたくさんいました。しかも、以前の担当マネジャーは、指示命令型。こういう状況の中で、同じように細かく指示をしても、店長は「上手く行かないのはマネジャーのせい」と思ってしまうと考えたのです。
そこで、「答えは自分で出す。そして出した答えに責任を持つ」ように仕向けているのです。
「さて、新人さんの初日を迎える気持ち・・・不安な気持ちを解消してあげるには、どうしてあげれば良いかな?」
マネジャーは、店長に考えさせました。
続きはまた次回。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年05月21日
- 06:04
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