コーチングも面談も「目的と目標」から始めよう
「〇〇さん、もう一度ここで、このコーチングの目的と今日のゴールを再確認しませんか?」
コーチングセッションをしていると、まれに、相手がコーチングの目的や今日のゴールから脱線し、全然違うところに飛んでいくときがあります。基本的なコーチングセッションでは、セッションのスタート時に「このコーチングそのものの目的」と「今日のセッションのゴール~今日は何をハッキリさせたいのか?」について、クライアントとコーチが合意するところからスタートします。
まあ、これはあくまで基本形式ではあるのですが、雑談から始まっても、どこかでこのゴールイメージを共有しておかないと、クライアントが未達成感を感じることがあるので、注意が必要です。
ところが、前出のように、きちんとゴールを共有し合意していたはずなのに、クライアントが脱線し、まとまりもなくどんどん違う話をし始めてしまう場合があります。この長話が、クライアントのオートクライン(自己解決)を産んで、自分で解決策や行動計画を話し始めていく場合は、そのまま好きに話させて良いのですが、どうしようも無くまとまりのない長話になってしまい、今日のテーマそのものもぼやけてしまうようなとき、こう言う時がやっかいです。
特に基本的なフローでコーチングを進めようと考えていたときは、コーチにもかなりストレスが掛かります。
先日の、コーチエイでのインラクティブトレーニングでは、あるコーチが、この悩みについて質問をしました。
そのコーチは、「自分の質問力の無さで、クライアントをゴールに導けない・・・責任は自分にある。」そう悩まれていました。
しかし、クラスコーチは、「私も昔はそう考えていました。しかし、最初にゴール設定を合意することで、クライアントにも半分の責任があると、考えるようになりました。なので、そんな時は、コーチングをストップさせて、スタートに戻るように提案するのです。」
コーチは、「自分が望んでいるゴールにクライアントを誘導する」のではありません。これは単なる誘導尋問です。上司のなかには、部下に対して、意図的に答えに誘導しようとする人もいます。しかし、そうやって誘導された答えは、いくら部下本人が自分の口で答えたものであっても、それは本音ではありません。本音ではないと、行動にのです。たとえ一時的に動いても、それは決して長続きするものではありません。だから、コーチは「原則的にはアドバイスはしない」のです。
コーチは、相手がスッキリとする答えを自分で見つけ出させて、自分の本音でそれを宣言するように伴走することが出来ます。これは誘導尋問とは全然レベルが違います。行動に完全に結びつくのです。
その為の大原則。それが「コーチングの目的」と「今日のセッションのゴールの合意」なのです。
コーチとクライアントで無くても、上司と部下とでもこれは同じ事です。
目標設定や「面談」においても、この「今日のゴールの合意」は有効です。
ぜひ、意識して使ってみて下さい。面談の効率も、効果も格段に差が出ますよ!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年08月07日
- 06:06
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