新人店長は「はったり」をかまそう
「はい、その件につきましては、現在作業中ですので本日中には出来上がる予定です。明日朝一番に提出させて頂きます。宜しくお願い致します。」
昔、私が店長時代、上司から電話が掛かってきたとき、よくこんな風にビシッと格好良く答えて電話を切っていました。しかし、電話を切った後は・・・・
「げげ!やばい!!上司に言われたあのレポート、作成するのをすっかり忘れてた!あかん、まずい!」
こんな感じです(笑) でも、その後は必死で作業をし、徹夜をしてでも翌朝までに仕上げて何食わぬ顔で「お待たせしました。レポートはこちらになります。ご査収の程、どうぞ、宜しくお願い致します。」
と言う感じでなんとかかんとか間に合わせました。
またある時は、上司からあるフェア商品の販売状況を聞かれたときに、「大丈夫です。目標数は楽勝ですよ!」とはったりをかまし、実際は販売目標に全く到達していないフェア商品の販売数を期日までに目標に到達させるために、店内外のPOPを全てフェア商品に変更して、他の商品は売り切れ?のように見せかけて三日がかりで目標数に無理矢理到達させてしまうと言う荒技をしたこともあります。
実は、新人店長にアドバイスされた3つのコツのうち「自分を棚に上げる」と「仕事は丸投げする」は、共にパート・アルバイトなどの部下に対してのもの。それに対して、今日のテーマ「はったりをかます」は、上司に対して行うものです。
部下に対しては、自分ひとりでは出来ない事を自覚し、スタッフひとりひとりの強みを把握し、それを如何に活かして成果を上げるか!と言うことを学ぶことが新人店長には必要です。そのコツが「自分を棚に上げる」と「仕事は丸投げする」なのです。しかし、部下に対してはったりをかましていると、そんな嘘は隣にいるのですからすぐにばれてしまいます。部下には正直に「出来ない」事は白状して協力をしてもらうのです。
ただ、上司に対しては、「新人にはそこまで期待していないよ!」と言われていたとしても、それを真に受けて「出来ない」と言うと、恐ろしいことに自分への見方が変わってしまいます。上司は24時間自分を見てくれているわけではありませんので、何回か「出来ない」「出来ていない」を言うと、「こいつはそう言うレベルなんだな・・・」と言う固定概念がついてしまうのです。「期待はしていない」というのは本当は本心では無いのです。
上司からそんな低い固定概念を持たれたら、挽回するのがとても大変です。なので、上司には、出来ているふりをします。出来なさそうなことも「出来る」と言って後で何とかするのです。実際にひとりでは出来なくても、部下達にいつも正直に頼っていたら、こんないざというときもちゃんと協力してくれるようになります。ここで「自分を棚に上げる」と「仕事は丸投げする」が生きてくるのです。
私も部下から、「もおお~また出来るって言っちゃったんですか~。しゃあないな~じゃあ、ちょっとやりますか(笑)」と何回言われたかわかりません(汗) この「はったりをかます」は、特に上司からちょっとハードルの高めの指示や目標を与えられたときによく使いました。それがそのまま部下の育成に役立つからです。まあ、そのせいで私の上司は、部下達からは「いつも無理難題を押しつけてくる嫌な奴」という評判だったようです。今更ですが、すみませんでした。
ただし、「はったりをかます」は、使い方を間違えたり、かましただけで終わると嘘がばれて大変なことになります。はったりをかましたら大急ぎで「帳尻を合わして」おくことをお忘れ無く!!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年10月27日
- 08:29
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