新人店長は「イイ子ちゃん」になってはいけない
「はい!かしこまりました!やってみます!がんばります!」
新人店長ってフレッシュです!とても素直で、聞き分けが良く、元気に返事をします!
イイですね~爽やかで、初々しくて~
でも、この素直さが、いや表面で無理している素直な態度が、私はとても恐いのです。
中堅店長と新人店長には大きな違いがあります。それは情報処理の能力の違いです。中堅店長は、経験を重ねて「緊急で重要なもの」と「緊急では無く重要なもの」の違いを理解しています。新人店長は、重要か重要ではないかについては、何となく理解出来ますが、緊急か緊急でないかについては理解しづらいのです。その原因は、「相手に合わせてしまう」からです。
ここで言う「相手に合わせてしまう」は、決して「相手軸で考える」という私がいつも推奨しているものとは、ちょっと違います。「相手軸で考える」と、その要件に対して深く捉えるので、相手に取って緊急かそうでは無いかがわかりますが、「相手に合わせてしまう」と、相手はあなたの都合をそこまで深く考えてくれてはいないので、何でもかんでも緊急な要件になってしまうのです。
その結果、「相手に合わせてしまう」あなたは、いつも緊急かつ重要な要件に振り回されることになります。上司や先輩だけでは無く、部下やお客様からも、たくさんの要件がやってきます。でも、あなたの身体はひとつ、時間も限られています。
この「新人店長」シリーズの最初の方に書いたような「聞こえないふりをする」が出来れば良いのですが、それが出来ない場合、あなたは、もう大変なことになってしまいます。
新人店長は、その立場上、また、「かわいがられたい」「きらわれたくない」と言う気持ちから、何でもハイハイ言ってしまうイイ子ちゃんになりがちです。そしてその結果、都合良く何でもかんでも言いつけられてしまいます。先輩や上司からは「それも修行」「それも勉強」という都合の良い解釈で色々な雑用を押しつけるのです。
上司や先輩にとってあなたがイイ子ちゃんであっても、それは彼らにとって雑用を押しつける相手として便利なだけです。あなたの仕事の成果や評価には何の役にも立ちません。普段イイ子ちゃんだったら、いざという時に助けてもらえる?そんなことは心配しなくても良いのです。普段から普通にしていても、仕事を一生懸命している後輩が困ったら、誰か必ず助けてくれます。あなたを都合よく使っている先輩よりも、もっと親身になってくれる先輩が必ずいます。
そんなことよりも、あなたはあなたの目の前のお客様とスタッフに時間を費やしましょう。要領の良い先輩達の相手なんかほおっておいてかまいません。
「ありがとうございます。でも、上司から指示されているこの仕事がまだ出来ていません。今回は、別の方にお願い出来ればと思うのですが・・・」
こう言って上手く先輩の魔の手から逃げちゃいましょう~
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年11月05日
- 04:57
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