新人店長は「スタッフが辞めたら困る」と考えてはいけない
「うちはひと不足だしな~バイトに辞められたら困るんだよな~」
確かにそうですよね。昨今景気の回復と伴に、パート・アルバイトの採用が徐々に厳しくなってきています。先日朝のTVで、千葉県の幕張近辺では、募集時給が1200円にもなっているという報道がされていました。
こうなると、俄然弱気になってしまうのが店長の立場。スタッフが、店長に「すみません。チョットお話があるんですが・・・」と言うと、「うわっ!辞めたいって言うのとちゃうか?」と話の内容を聴く前に不安になってしまいます。
もちろん、せっかく採用し育ててきたスタッフです。辞めてもらっては困ります。でも、それにビクビクするような気持ちで店長業をしていてはいけないのです。別に、強気になれという意味ではありません。辞めても次を採用すれば良いという状況でもありませんからね。私が言いたいのは、「自信を持って『この店で働き続けたいと思う』環境」を作って欲しいと言うことなのです。
前出のTVでも報道されていましたが、この地域では、新規採用の時給をあまりに高く設定しているので、既存のスタッフが今のバイトを辞めて高い方にさっさと移ってしまうようになっているようです。店長としてこれほど悲しいことはありません。しかも、高い時給の新規採用の店は、面接したら100%採用だというのです。これでは、ただ単に黙々と働いているだけの仕事ならば、時給が高い方に移っちゃいますよね。
でもスタッフにとっては、同じ働くならば時給の高い方が良いわけです。「同じ働くなら」ね。だから、「同じ」でなければよいのです。「あなたの店で働くことの」メリットが時給よりもたくさんあれば良いのです。無ければ引き止めることは出来ません。
これは、お店がお客様に「また来ていただけるようなお店」になって行こうとするのと全く同じです。あなたの店で働くスタッフは何が「決め手」であなたの店で働いているのでしょうか?
1)お店が近くて便利だから
2)他に店よりも時給が高いから
3)なんとなく慣れているから
この3つの 「決め手」は、もっと近くに、もっと時給の高い店 が出来ると簡単に浮気されてしまう要素です。
では、あなたの店を何度も利用して下さっているリピータのお客様は、これ以外何が決め手になっているのでしょうか?その答えは簡単です。あなたの店の「ひと」の暖かさ、親切さ、気づかい、親しみやすさ、ではないのでしょうか?
リピートを決定づける「決め手」のほとんどは、あなたの店で働く「ひと」です。その「ひと」は、あなたの手によって毎日魅力的なスタッフに育っています。そして、スタッフ達はそのことをちゃんと知っているから辞めないで働き続けているのです。お客様も、こんな魅力的な人がいることを知っているから来るんですものね。
店長が持つべき自信は、「自分のスタッフへの愛情とそれを表す行動」です。愛情は伝わらないと忘れちゃいますからね。
あなたは、こう言う意識を持っていますか?
繰り返しますね。店長は、スタッフ辞めてもらっては困る・・・と言う意識では無く、「誰も辞めたくなるような店作りはしていない」と言う強い意志と自信で、スタッフのケアー、サポート、トレーニングをして行きましょう!
それを真摯に実行すれば、大型店の高い時給には誰も振り向かなくなりますよ!!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年12月08日
- 05:29
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