新人店長は「浅い反省」をさせてはいけない
「私の言う事は理解出来ましたか?あなたは以前も同じ間違いをしました。これは根本的にあなたの反省が浅い事が原因です。もう一度、深く反省しなさい。わかりましたか?」
同じ間違いを繰り返すスタッフ・・・その度に、「スミマセン、今度から気を付けます。」と言っています。でも、また繰り返す・・・遅刻、釣り銭ミス、品物間違い、入力間違い、、、何度注意してもミスを繰り返します。あなたは、その度にスタッフを叱り、そして反省を求めます。スタッフは、その度に「スミマセン、今度から気を付けます・・・」この繰り返しが続きます。
こう言うことってありませんか?私にも同じような経験があります。そんな時、私もスタッフに「反省を求める」ことを続けていました。そして、スタッフの口から「反省の言葉」が出てきたら、それで安心していたのです。しかし、その「反省」は、全く効果がありませんでした。
何が問題なんだろう?なぜいくら「反省」をさせても同じ事を繰り返すんだろう?私は悩みました。そんな時、私自身も「反省」をする時が来たのです。ある時、大きなミスをして上司に怒られたのです。なので、上司から怒られたときに、「申し訳ありません。私が軽率でした。以後このようなミスをしないよう充分に留意致します。」と「反省」と「謝罪」の言葉を言ったのです。しかし実は私は、「心の底から反省」はしていませんでした。私は、「その場を早く終わらせるために『反省』の言葉」を口に出していたのです。
つまり、私は「心から反省はしていない」状態だったのです。前出のスタッフと同じです。「反省しているようで実は反省していない」のです。このスタッフも私と同じように「反省は言葉だけ」だったのではないのでしょうか。
「浅い反省」には、何の効果もありません。あるとすれば、その場を上手くすり抜ける効果だけです。それは反省を求めた側が、「浅い反省」を聴いて安心してしまうからいけないのです。では、「深い反省」は、どの様にして求めれば良いのでしょうか?
ポイントは、「過去」ではなく「未来」に目を向けさせることです。「間違った」「ミスした」「上手く行かなかった」という事実は、本人も把握しています。にもかかわらず、それを繰り返してしまうのは、「どうしても改善したい」という未来への意識が希薄だからです。「自覚」と「意欲」がないのに出来るわけ無いですからね。「改善しなければならない」という気持ちは「でも、無理だよな~」という自分の中の甘えで負けてしまうのです。
だから、「どうしても改善したい」そして「改善したら自分はきっとこうなる」という未来への「希望」を強く持たせることがポイントになるのです。「苦しみ」よりも「楽しみ」の方が、意欲が湧きますものね。
言葉で「深い反省」をいくら求めても出来ません。だってしたくないのですからね。
言葉で求めるのならば、「過去」ではなく「未来」を求めましょう。
「うむむ、また同じミスが出てしまったね。さて、あなたは、本当にこのミスを防ぎたいと思っているのかな?」
「では、このミスをしなくなったら、どんなことが実現出来るだろう?」
「そこに到達することに対して、どれくらい興味があるのかな?」
「では、後何があったらミスはしないんだろう?」
「ミスに繋がるポイントで気を付けようと考える部分は何だろうか?」
「それはどの様にしてトライしますか?」
「では、そのトライの進み具合を明日報告してくれますか?」
問題点の現象だけを叱っていても、その問題点を共有するだけです。
改善意欲と改善方法を共有しましょう。
それが本当の「深い反省」なのですよ。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年12月27日
- 06:53
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