そうだ「お店の健康診断」をしよう:その35「真似が出来ない」商品を作ろう
第4章:プロダクトの健康状態を調べよう
③「真似が出来ない」商品を作ろう
「あなたの店には、どこにでもあるようだけれど、実は誰にも真似が出来ないオリジナルの商品はありますか?」
私は、業績向上コンサルティングを依頼されたとき、自店舗で開発したオリジナル商品があるかないかを必ずお伺いします。これは、チェーン店でも同じなのですが、個人店の場合は特に強くこだわるところなのです。
世の中には、誰もが使っている物や誰もが食べている物であっても、なぜかとても人気にある商品を売っているところがあります。例えば、私の住む吉祥寺には、行列が出来る「羊羹」の店・小ざさやその隣にあるメンチカツで有名な精肉店さとうがあります。彼らの超人気商品は、いわゆる「羊羹」であり「メンチカツ」なのです。
「羊羹」や「メンチカツ」は日本中どこにでもあります。
小ざさの羊羹もサトウのメンチカツも確かにとても美味しいのですが、羊羹やメンチカツには違いはありません。にもかかわらず、長蛇の列で売れているのです。その理由は、メディアや雑誌や口コミなど色々訴求効果があるのかも知れませんが、ごく普通の「羊羹」や「メンチカツ」をここまで売れるレベルに育て上げた彼らの努力がきっと報われているのだと思います。素晴らしいですよね。
個人店のこう言う商品は売れ始めると、口コミが大きな効果を発揮します。そうなるとメディアも注目します。小ざさの羊羹のように数量限定品だと特にそうなりやすいですね。
こう言う自社開発の工夫商品で行列を作っているのは、個人店だけではなくチェーン店でもあります。
同じく吉祥寺で言うと、銀だこがやっている「クロワッサン鯛焼き」なんてのもあります。銀だこが凄いのは、「たこ焼き」に留まらず、立ち飲みバー(ハイボール酒場)などにもチャレンジしているところです。その銀だこが開発してとても人気を博しているのが、「クロワッサン鯛焼き」です。「サクサク食感の鯛焼き」と言う今までのクロワッサンのイメージを大きく進化させた商品です。
このように、自社の製品で「どこにでもあるような商品」なのに「ここにしかない商品」に仕上げることで、商品目当ての目的来店客が大きく増えることになります。
「商品目当ての目的来店客」の商圏は、いわゆる直前に居た場所と直後位行く場所の近い方を取った「フロムツウ商圏」ではなく、それこそ日本中にその商圏を広げることが出来るのです。
では、このような「目的来店を誘発するようなオリジナル商品」は、誰もが作ることは難しいのでしょうか?
ここが、「お店の健康診断」の診断結果の後に行う「健康回復のためのカルテ」作りのポイントになのです。
あなたの店の「どこにでもあるような商品」を「ここにしかない商品」にして行くことで、あなたの店を「繁盛店」にすることが出来ます。
ドンクのミニクロワッサン
八天堂のクリームパン
ひみつ堂のかき氷
赤城乳業のガリガリ君
最近大人気のパンケーキ
アップルのiPhone
ダイソンの羽根無し扇風機
オルファのカッターナイフ
・・・・・などなど
これらは、もともとは「今までにもある」「どこにでもある」商品です。しかし、彼らはそれを「ここにしかない商品」に磨き上げたのです。きっとそこには、それぞれに、苦労や想いがあり、長年の努力があって今の人気に繋がったのだと思います。だから彼らの商品は、「どこにでもあるような物」なのに、誰も真似が出来ないのです。
さあ、あなたも、彼らの、努力を手本にし、今の商品にもうひと工夫ふた工夫を重ねていき「真似が出来ないオリジナル商品」を開発しましょう。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年09月22日
- 10:57
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