そうだ「お店の健康診断」をしよう:その55あなたの店のことを知って欲しいひとに知ってもらおう
第6章:プロモーションの健康状態を調べよう
⑦あなたの店のことを知って欲しいひとに知ってもらおう・・・
認知度は「たくさんのひとが知っている」よりも「たくさんのターゲット潜在顧客」が知っている」ことが大切
「私の店のことをこの街のたくさんのひとに知ってもらいたいんです。」
ある美容室のオーナーがこのように言われました。
この気持ち、何も間違っていません。その街で生きて行く、生き残っていく、そして勝ち残るには、何よりも認知度・・・つまりたくさんのひとに知ってもらうことってとても大切です。
しかし、「たくさんのひとに知っていただく」というのはあくまでも原則的な考え方です。この「たくさんのひとに知っていただく」と言うことを勘違いすると、大きな損をすることになってしまうのです。
では、その「勘違い」とはどう言うことでしょうか。
例えば、客単価が安く、その為客数を増やすことで売上げを伸ばすことが必要なファーストフードのような業種業態の場合、たくさんの客数を獲得する必要があるため、その場所にこう言うコンセプトの店があることを、その商圏内の出来るだけたくさんのひとに知ってもらう必要があります。なので、出店場所は、ひとの一番集まる場所の近くである必要があるし、看板は目立ち、何屋か分かることで機会来店客を獲得することが重要です。そしてそのお客様に、何度も何度も来ていただけるような販売促進策を行わねばなりません。
告知方法は、ネットやフリーペーパーなどはもちろんのこと、クーポン券の配布、新聞折込なども実施する必要があるでしょう。とにかく、客数を増やして売上げを確保する必要があるのです。
一方で、ターゲットを絞り、目的来店客を増やし、既存顧客の継続来店と客単価アップにより売上げを伸ばしていきたい店の場合は、あまりターゲット以外のお客様に認知されてしまい過ぎても、既存客があまり好まないような印象を与えてしまうリスクがあるのです。
このような店は、決してファーストフードのような認知度向上策を採ってはいけないのです。
立地にしても、少し路地を入ったところのビルの2階などが良いのです。こう言う店は立地が全てではありません。
どういう業態にしろ、繁盛している店は、必ずターゲットを明確にしています。とても具体的にしています。
しかし、苦戦している店は、このターゲット像が不鮮明でぼやけています。
なので、出来るだけ多くのひとに知ってもらい来てもらおうとします。
すると、本来来て欲しいひとが来にくい店になります。
自分とはまったく違うイメージのお客様がたくさん店内にいる店には行きたくは無いのです。
それは、ファーストフードであっても同じなのです。女子高生しかいない店には私は入ることは出来ません。
美容室だとそれはもっと顕著になるのです。
ターゲットがぼやけていると、たくさんのひとに知ってもらおうとするので広告費用も増えてしまいます。
ターゲットがはっきりしていると、ピンポイントで告知を行えば良いのです。
どんな業種でも、どんな業態でも、どんなコンセプトの店でも、ピッタリとマッチングしたターゲットは存在します。
それを決められないのは、売上に対する不安があるからでしょう。
その気持ちはよく解りますが、決めてしまわないと、行動はぶれたままになってしまい、重要な行動に対して集中が出来なくなるのです。
決められないのでは無く決めてしまって、「優先順位」をはっきりさせましょう!
店には、ネット広告やチラシ折込やクーポン配付をした方が良い店と、してはいけない店があるのです。
街のひとの誰でも良いからたくさんのひとに、知ってもらえばよいのではありません。
街の中にいるメインターゲットのひとに、「良い情報を詳しく」知ってもらうことが重要なのです。
あなたの店は「誰に」来て欲しいのですか?
そのひとに来てもらえるような行動に集中していますか?
そのひとに来て頂くための行動は、立地も、サービスも、価格も、商品も、販促も全て違うのです。
ターゲット決定を迷ったり間違ったりしているようでは、繁盛店への路は遠くなるばかりですよ。
早く気づいて下さいね!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年10月12日
- 16:47
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