ああ~もったいない・・・自慢の商品でもお客様はそれを知らないことを知らない店
「お子様用のサイドメニューとして『ポップコーン』を置くようにしたんだけれど、あんまり売れないんですよ」
こう嘆くのは、最近、あるショッピングセンターのフードコートに、自社のお店をオープンさせたレストランの社長です。
彼は、このフードコートが、ゲームセンターの隣にあり、お子様が非常に多いと言うところに眼を付け、「ポップコーン」を販売することにしたのです。
しかし、なかなか売れないのです。
まあ、接客カウンターの上の目立つところに、「ポップコーンマシン」を置いたヵらと言って、それだけで売れるのならば、苦労はしませんね。テレビや雑誌で話題のポップコーンであったり、20種類くらいの違った味が選べて楽しめるような売り方であったり、何か特徴が無い限り、わざわざ買いに来てくれるわけではありません。
だって、「たかがポップコーン」なのです。特に珍しくも何ともないのです。
このフードコートの店が、ポップコーンの専門店だったら、またやり方は違いますが、基本的には何の関係も無い、洋食店なのです。いくら、レジカウンターのど真ん中に置いていても、それだけでは、それがポップコーンマシンだとは誰も気がつかないのです。
社長や関係者は、そこにあるマシンが「ポップコーンマシン」であることを知っています。
しかし、お客様は、まさかそこにそんなものがあると言うことなど知るよしも無いのです。
仮に、そのマシンがフードコートにいるお客様の「視界」に入っていたとしても、「認識」はされないのです。
マシンの前に大きなPOPがあれば別ですが、そう言うものが無い限り、お客様の眼には「ポップコーンマシン」は、認識されていないのです。
「そこでそれを売っていることを知らないお客様」は、それを買うわけが無いのです。
だって、「知らない」のですからね。
では、そんな状態で、このポップコーンを売るにはどうすれば良いのでしょうか?
簡単です。そこに「美味しいポップコーン」があると言うことを、買って欲しいお客様にアピールするのです。
大型のPOPなどは、一番簡単な例ですよね。
他にも、告知や販売の方法はいくらでもあります。
ちなみに、私が店長だったら、「ポップコーンの試食」を行います。
店頭に立ち、フードコートや隣のゲームセンターで遊ぶ子供達に、ポップコーンを試食してもらうのです。
そうすることで、
「へえ~この店でポップコーンを売っているんだ!」
「この店のポップコーン、美味しいね~」
「ねえねえ、おかあさん、ポップコーン買って~」
と言うことになるのです。
ハンバーガー店で、ハンバーガーを売っているのは誰もが知っています。
お好み焼き屋さんで、お好み焼きや焼きそばを売っているのも誰でもわかります。
うどん屋さんでうどんを売っているのも誰でもわかります。
でも、もしもこれらの店で「ポップコーン」を売っていても、お客様は「え?そうなの?」と思うのです。
だから、これらの店で「ポップコーン」を買おうなんて思わないのです。
だって、「売っているはずが無い」のですからね。
この店で、「ポップコーン」というメニューアイテムを増やすことの是非は、ここでは語りませんが、あえて「ポップコーン」を売りたいのならば、まずは「ここで売っていることを知っていただく」ことが、基本中の基本ですね。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年12月20日
- 08:42
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