ああ~もったいない・・・味の基準維持の手を抜いてしまった店
「ん?この店、味変わったな・・・今日のピッツアは、ちょっといまいちだな・・・」
私が吉祥寺に住んで早10年。始めてこの町に来たときから月一回のペースで利用していたあるピッツェリアがあります。
しかし、私は、その店をもう2年ほど利用していません。
その理由は、「ある日のピッツアがいまいちだったから・・・」です。
実は、行かなくなった決め手はこの「ピッツアの味」でしたが、それまでに2~3回の伏線的な出来事があったのです。最初に「あれ?」と感じたのは、「ランチに付いているサラダが微妙にしょぼくなった」ときです。それからしばらくして、ランチが値上げされました。そして、最後はピッツアの味の低下・・・
十数店の店舗を経営している安定したチェーン店のわりには、この店の接客レベルはいまいちでした。嫌みがあるわけでは無いのですが、どうも雑なのです。時たまとても感じの良いスタッフがいるのですが、それはあくまでそのスタッフの個人的なパーソナリティなのでしょう。店全体がそんな素敵な雰囲気にはなっていなかったのです。
それでも総合的には、美味しピッツアとボリュームたっぷりのサラダが魅力で毎月利用していました。
しかし、そのサラダがしょぼくなり、値上げされ、あげくは最後の砦である「ピッツアの味」が低下してしまうと、もう食べに行く理由はありません。だから行かなくなったのです。
その日のピッツアについて少しお話ししておきましょう。
私は、年間で100枚ほどのピッツアを食べます。ピッツア大好き人間なのです。
だから、いつも食べている店のピッツアの味が変わるとすぐにわかります。
この日のピッツア担当は、新人っぽいスタッフでした。私はピッツア窯の目の前のカウンター席に座っていたので、彼が苦戦している様子が良くわかりました。生地を伸ばすときも、焼くときも失敗の連続なのです。失敗するとやり直しがききません。なので、新しい生地を伸ばすところから始めます。すると、オーダーがどんどん溜まります。間に合いません。焦ります。そして・・・再びミスをするのです。
その日は店長もいたし、いつものピッツア職人もいたのです。
何とかして上げれば良いのに・・・私は悲しくなりました。
まあ、何か店の事情があるのかも知れないですけどね。
でも、お客様にはそんなことは関係ないのです。
美味しいピッツアを楽しく食べたいだけなのです。
もしも、彼に焼かせる目的があるのならば、せめて、焼き上がったピッツアがこの店の基準通りの出来上がりかを味見するか目視をして最終確認を欲しいのです。
美味しいピッツアは、ふくれ具合や焼き具合を見ればわかります。
素人の私でも分かるのです。
ならば、プロの方達には一瞬で分かるはずです。
飲食店で最も大切なのは、場所でもひとでもありません。
味なのです。どんなに良い場所であっても、不味ければ誰も再び利用はしません。
その味にこだわれないのならば、その商品はお客様に提供してはいけないのです。
この日のこの店は、この大切なポイントの手を抜いていたのです。
かつて、とんかつ新宿さぼてんデリカ平塚ラスカ店の店長をしていた加藤嘉保子さんは、変形、焦げ、揚げムラなどがほんの少しでもあるとんかつは絶対に提供しませんでした。それは、非常に厳しい「さぼてん基準」よりもはるかに高い「平塚加藤基準」でした。でも、それは、わざわざ買いに来て頂いているお客様の大切な食卓を台無しにはしたくないという強い信念があったからなのです。
残念ながら、この吉祥寺のピッツェリアには、それが感じられませんでした。
味に手を抜いた飲食店は絶対に繁盛しません。
この店には、そのことをわかって頂きたいですね。
だって、このチェーンの下北沢店は、ムチャクチャ美味しいピッツアを最高の笑顔のスタッフが提供する、このチェーン最強店なのです。同じチェーン店において、この差はあまりにももったいないですよね。
顔晴れ吉祥寺店!!(今度久しぶりに行ってみるかな~)
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年12月31日
- 09:49
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