おお~いいね!・・・お客様が料理の写真をネット共有したくなる戦略的な工夫をしているお店
「わあ~きれい~。これ写真撮ってフェイスブックとツイッターとインスタにあげよっと!」
若く黄色い歓声を上げておもむろにiPhoneで写真を撮り始める若い女性二人組。
彼女たちは、私が座っているその店のカウンター席のすぐ隣で、サラダの写真を撮りながらキャーキャーと喜んでいたのでした。(ちなみに私とは全然関係の無い一般のお嬢様達です)
その後、私のところにも同じランチパスタセットのサラダが運ばれてきました。
うん、確かに綺麗だよね。
彼女たちは、今からこのサラダの写真をネットに投稿するのです。
世の中では、「今日のランチ」という風に自分がこれから食べる料理をfacebookに投稿するのが大流行し、文字が中心だったtwitterでも、最近では写真が激増し、さらに最近では、写真が中心のSNS、Instagramが急速にアカウントを増やしています。
写真は、ネット上で共有して楽しむコミュニケーションツールに進化しているのです。
その為に、料理を美しく撮るカメラソフトが登場し、同じく料理写真を美しく加工する写真ソフトまで山ほど出現しています。また、最近では、スマホのカメラ自体も、「美しく撮れる」ことをアピールしています。
つまり、写して投稿する人がいて、それを見て喜ぶ人がいて、そういう人達を盛り上げるツール自体もどんどん開発されているのです。
そうなると、次に進化し始めるのが、被写体の方です。
写されるのが好きな人達は、綺麗に可愛く写されるための工夫をし始めます。表情然り、ファッション然り、ポーズ然り、そしてメイク然りですよね。
ところが、世の中にはもの凄く写されているのに、写されて共有されるための工夫が少し遅れている被写体がいます。
それが「料理」です。
特に、飲食店の料理は「写されて共有される効果」をまだ多くの店長がわかっていません。
今、写されているのは、「美味しく食べて頂くために工夫した料理」であって、「写真をネットで共有するための工夫をした料理」ではないのです。
ただし、同じ料理でも、「お母さんが作るお弁当」については、スマホ写真共有世代のお母さん達が、「共有されることを意識して工夫した」たくさんの写真を投稿しています。
そのお陰で、「嫌がらせ弁当」などは多いに話題になり、本まで出てしまったほどですよね。
一方で、飲食店の料理の方はどうなんでしょうか?
わたしは、まだまだだと思います。
料理写真のネット共有効果については、未だ一部の飲食店やイベント関係者しか気がついていないようなのです。
これだけ、スマホで料理を写真に撮ってSNSへ投稿すると言う事が当たり前になっているにも関わらず、そこへの工夫がまだまだ進んでいないのです。
世の中には、すでに、膨大な量の料理写真があふれています。
しかし、その多くは、写す側が工夫している写真がほとんどなのです。
そこに、お店側が工夫をすることで、もっともっと共有される写真が写せるのでは無いかと思うのです。
気がついている人達は、もう積極的に工夫を始めていますよ。
では、お店側はどうすれば良いのでしょうか?
実は、料理の写真を撮ろうとしたときに、うまく撮れずにため息が出るのは次のようなときです。
1)料理の材料などの色が鮮やかでは無い。盛りつけが平坦とか貧弱。
2)背景として映り込むテーブルやお皿などの色や形のバランスが悪いので料理が引き立たない。
3)写真にスマホや自分の影が映り込んでしまう。
室内の明るさについてはカメラの性能の向上でほとんど問題が無くなっていますが、上記のような料理写真撮影上の問題は、お客様がせっかく無料でお店のPRをしてくれるチャンスをないがしろにしてしまうことになっているのです。
しかし、最低限、これらの問題を「お店の方で」改善工夫をするだけで、その美味しそうな写真はネットで共有され拡散され、無料の広告、口コミが展開されるのです。まさしく口コミならぬ「写コミ」ですよね。
冒頭の写真のサラダを提供しているこのお店は、まさしくこの3点を「たぶん戦略的に考慮」しているのでしょう。
1)サラダの色合いが鮮やか
2)テーブルの天板が綺麗
3)照明位置が良いので影が映らない
このように、お店側に料理や撮影環境に対する工夫があれば、イイ感じで口コミ・写コミが広がりますよね。
あなたもちょっと考えてみてはいかがでしょうか。
※写真は、ヒラタパスタのランチサラダです
※ヒラタパスタの食べログサイトはこちら
http://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13130985/
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年04月05日
- 08:27
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