おお~いいね!・・・お客様の本音の要望を引きだし共通認識を持とうとするプロのスタッフ
「お客様が今使われているお名刺は、オフセット印刷だと思いますので、表面のインクがこのように綺麗に刷れるのですが、私どもはレーザープリンターを使っておりますので、少しインク面に光沢が出るんです。なので、このような完全にマットな感じには仕上がりにくいのですが、そのあたりは、いかがいたしましょうか・・・」
この日、私は、急ぎの事情があって、自分の新しい名刺を作ってもらいに、事務所近くのkinko’sを訪れました。
急ぎとは言っても、臨時の簡易名刺ではなく、新サービス名をデザインした営業用のブランドアピール名刺として使用しますので、そこはきちんと作りたかったのです。しかし、いつも使っている印刷屋さんだと、デザイン校正や印刷そのものに時間がかかってしまうのです。なので、私は、24時間毎に次のステップに移ることが出来るkinko’sに新しい名刺の制作を依頼したのでした。
さて、私は、kinko’sのスタッフに、私自身がパワポでデザインした原稿を渡し、色もフォントも細かく指定しました。
そして、名刺の紙の厚さ、紙質をカタログの中から選ぶ段階に入り、見本として私が今使っている名刺を渡したのでした。
私の好みは、一般的な名刺よりもやや厚め。仕上がりは、光沢感の無いマットな感じです。
見本として渡した現行名刺は、そう言う仕上がりになっています。
紙や印刷の見本帳を見ると、用紙そのものは、ちょうどイイ感じの物がありましたので、すぐに決定したのですが、そこで彼女が言ったのが、冒頭の言葉でした。
彼女は、私の現行名刺が、サラッとした光沢の無い仕上がりなのを見、更に私の好みをくみ取り、このように言ってくれたのです。
実は、実際にレーザープリンターを使っても、テカテカの光沢仕上がりになるわけではありません。
やや光沢感があるかな~と言う程度なのです。
事実、24時間後に完成した名刺を見ても、まったく不満は無い、どちらかというと光沢感よりはマット感の方に近いのでは無いかというくらいの美しい仕上がりだったのです。
しかし、彼女は、私が「かなりマット感にこだわりがある」と思ってくれたのでしょう。
彼女は、名刺が仕上がってから、私がショックを受けることの無いように、あらかじめ「これくらいの誤差、リスクがある」と言う事を明確に言ってくれたのです。
確かに、印刷屋さんで名刺印刷を自作デザイン、色、仕上がりを指定すると、事細かに、「どこまでは出来るがどこからは難しい」のかをしっかりと言ってくれます。それだけの手間と時間とコストを掛けるから当然と言えば当然なのです。
しかし、kinko’sは、スピード対応が「売り」です。
その時の私の本音を言うと、仕上がりのマット感や色の出方については、むちゃくちゃ精度の高いレベルを要求するつもりは無かったのです。
ビジネスには、「かける時間とかけるコストが出来上がる精度につながる」と言う原則があります。
安く早く精度の高いものができるに越したことは無いのですが、それには限界や程度という物があるのです。
もちろん、そこが「選ばれるための特徴・強み」ではあります。
だから、お客様はそこを見極めて、どこで作るのか、どこから買うのかを決めるのです。
私が、今回初めて名刺作りにkinko’sを選んだのは、「早さ」が一番。二番目に、「自作デザインの再現性」でした。
ところが、kinko’sは、そこに「仕上がりの精度」に対する私の第3の要望をあえて引き出し、その許容範囲をあらかじめ共有してくれたのです。
この事前のショックアブゾーバーは非常に、効果がありました。
おかげで、ほんの少しだけ光沢感のある、しかし、まったく気にはならない印刷面の仕上がりに、私は大満足で完成した名刺を受け取ってきたのでした。
急ぎの時の印刷コンビニ・・・kinko’sに対して、私はそう言うイメージでしたが、精度についてもなかなかのレベルですね。彼らは、私の固定概念、思い込みを見事に打破してくれました。
ありがとう。Kinko’s。また利用するね!
※kinko'sの公式ホームページはこちら
http://www.kinkos.co.jp/
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年04月10日
- 09:12
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