「あちらのソファ席が空きましたので、もしも、ご移動がご面倒でなければ、赤ちゃんがおられるのであちらの方が、楽なんじゃあないかと思うのですが、いかがですか？」
ホールスタッフからそう言われた赤ちゃん連れのお客様。
一瞬「え？」という表情をしたのちすぐに満面に笑みを浮かべて、「わあ～ありがとうございます」と言いながら、ものすごく嬉しそうに、提案された方の席に移動して行きました。
その後、お店の入口には、新たに５人組のお客様がご来店。
ほぼ満席だったため、５人様は、私の隣の４人席に案内されてきました。
でも、そこは４人席。もう１席を追加しなくてはなりません。ホールスタッフの彼女は、私のいた４人席の椅子のひとつを使って良いかどうかを尋ねて来ました。
「ええ、もちろんイイですよ。どうぞ、どうぞ」
「ありがとうございます。助かります」
だって、私は友人と二人で食事をしていたのです。
私たちの席は、４人席なので２席余っています。勝手に使っても良いのです。
でも、そこは、さすがのベテランスタッフの気配り心配り。
きちんと丁寧に「お客様の席の椅子はお客様の物」という意識で、使って良いかどうかの確認をしているのです。
この「相手軸接客」が、お客様に良い気分を与えるのです。
その後も彼女は、広い客席を縦横無尽に動き回り八面六臂の大活躍。
それにしても、よくまあ、この広い店の満席のランチタイムを、この少ない人数（ホール２人）でこなすもんだなあ～
どう考えてももうひとりいた方が、バッシンが早くできるので客席の利用効率が上がり、お客様を逃さないで済むのにな～
私は彼女の大活躍に、もう感心しまくりでした。
まあ、お店の事情や会社の方針があるのでしょうけれど、このスピードとお客様への四配りがしっかり出来る彼女がいなかったらこの時間帯は悲惨なことになっているでしょうね。
さて、その後食事を終えた私と友人がレジでお会計をするとき、ベテランスタッフの彼女は、こう言ってくれました。
「先ほどは、ご配慮頂きまして、ありがとうございました」
さすがですよね。
こう言うスーパースタッフがいるからこそファミレスってやっていけるのでしょうね。
本当に頭が下がります。
バーミヤン西六郷店のＳさん。
ただ者ではありませんよ。
本社の方、彼女を教育担当にしてはいかがでしょうかね？
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