あなたと働きたいと言われる店長のシンプル習慣・・・ステージ2:その3
「う~ん、それは違うんじゃあないの」
あなたは、こう言う風に言われるのと、
「わお~、それおもしろいね~」
と言われるのとでどちらがうれしいですか?
自分の意見やアイデアを一度否定されてから、承認を得るために再び考えるのと、肯定された後、どうやったらそれが実現出来るかを考えるのとでは、その時点ですでにモチベーションの種類が変わっています。
否定から始まると、説得の相手は「上司」です。
しかし、肯定から始まると、考える相手は「お客様」であり「仲間」です。
上司を説得するための方法よりも、どうやったらお客様に喜んでもらえるか、どうやったら仲間に協力してもらえるかを考える方が、より実現に近いと思いませんか?
もちろん、スタッフの意見・提案・アイデアは、必ずしも的を射たものや、優先先順位が高いものとは限りません。実現性が極めて低いものもあります。その場の空気を読み切れていないものもあるでしょう。
予算、権限、ブランドイメージ、衛生、法律、モラル・・・誰がどう考えても「無理」「駄目」なものもあるかも知れません。
さらに、それをそのスタッフが、不真面目に、冗談で言ってしまうような無責任な意見もあるかも知れません。
それでも、「否定」よりも「肯定」の方が、効果があるのです。
ここでは、その効果を四つほど紹介しておきましょう。
一つ目は、先ほども書きましたが、肯定することで、実現の可能性を探って行き、より具体的に目の前の障害を取り除く方法を考えるようにすると、モチベーション、意欲がより高まります。やる気が出ますよね。
二つ目は、まじめに考えているんだろうけれど、障害が大きすぎる場合や優先順位が違うと思われる場合です。こう言う時も、肯定することで、提案者であるスタッフの視野を広げさせることが出来ます。もちろん、ただ「いいね~」ではありません。
他の提案や条件などと比較をしたり、より具体的な質問をしたりすることで、自ら深く考えを巡らせるアプローチをすることが可能なのです。しかし、いきなり否定してしまっては、それが出来なくなるのです。もったいないですよね。
三つ目は、提案者がさほど真剣に考えていなかったり、ふざけていたり、また無責任な提案をしてきたときです。そんな時でも、頭ごなしで否定をしてしまうとそこで思考が止まるだけなのです。こう言うケースでもせっかくの機会ですから、そのスタッフに具体的な実現性を深掘りをさせていくのです。
自らが意見を言っているのですから、テーマを与えられるよりは考えやすくなるのです。
最後に四つ目です。それは、「肯定することにより、あなた自身の固定概念を打破できる可能性がある」と言うことです。自分自身が「出来ない」「無理」と思っていたことでも、一緒に意見を深掘りしていくことで、「あれ?出来るかも」と思えるようなアイデアが出てくることがあるのです。目から鱗って奴ですね。
私自身は、会議やミーティングでの参加者の発言や意見に対して、ドンピシャではないときの第一声は、「うん、それもあるよね」とか「なるほどね」と言うようにしています。
決して「それは違う」とか「何言っているの?」とか「ひとの話聞いているの?」などという言い方はしません。
もちろん、言いたくなることはあります。明らかに今までの話を聞いていないような意見のときは、イラッとします。しかし、それでも、否定をしてはいけないのです。だって、「本当に聞いていないのではなく、言い方が回りくどいだけ」かも知れないのですからね。
相手は、自分と同じではありません。
相手には相手の表現の仕方があるのです。
また、それぞれに立場や意見があるのです。
それに対して、否定をすると言うことは、ただその場を自分の思う通りにしたいという自分勝手な想いが強いだけなのです。
さて、あなたはいかがですか?
スタッフの意見をどの様に受け止めて反応していますか?
ちょっと、胸に手を当てて思い出してみましょう。
チクチク痛くなったりしませんか?
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年05月05日
- 09:29
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