あなたと働きたいと言われる店長のシンプル習慣・・・ステージ5:その4
「お店には『お父さん役』と『お母さん役』がペアで必要なのよ」
ある大手居酒屋チェーンの女性ベテラントレーナーがそう教えてくれました。
彼女が言うには、店長が男性で、厳しめのリーダーシップをとるタイプならば、主婦パートの中に、やさしいお母さん役を置いて、逃げ道を作ってあげると良いと言うのです。
また、店長が男性でも、ちょっとおとなしく優しいタイプならば、主婦パートの中に、ちょっと厳しめのガミガミ叱るお母さん役を置いて、甘やかさないように適度に厳しくすると良いというわけです。
女性店長の場合は、出来るだけ年長の男性スタッフをその逆のお父さん役を任せるのです。
もちろん、店長をサポートするのが目的ですから、スタッフがお母さん役もしくはお父さん役をする場合は、しっかりとその目的と具体的に何をするのかについて、密に打ち合わせをしておく必要があります。
それは、パートさんやスタッフが、店長ににない部分をカバーするのですから、その役割の目的の理解にギャップがあってはいけないからです。
たとえば、あるスタッフが店長から厳しく指導されて、ちょっとネガティブになったときに、お母さん役のパートさんは、温かく大きな気持ちでそのスタッフの気持ちを受け止めて、聴いてあげることが大切です。
お母さん役は、決して、すぐに店長の考えを代弁してスタッフを説得するのではなく、気持ちをすべてはき出させるような、つまり「お母さんコーチ」と言う役割があるのです。
かといって、一緒になって店長を悪者にするような受け止め方はしてはいけません。
受け止め役としてのスキルが低い場合は、一緒になって店長の悪口を言うような方法をとるベテランスタッフがいます。こういうベテランパートさんには、目的と聴き方について、しっかりと指導する必要があります。
このように、店長は、自分のリーダーシップのタイプに応じて、自分の反対側のタイプをベテランパートやスタッフの中から探し、自分のサポート役としてのミッションを担うように指名すれば、店長の考えや指導がスムーズに浸透していくようになります。
しかし、なかには、自分一人で父母両方の役を担おうとする店長もいます。
店長やリーダーが、一人で父母両方の役割を持とうとすると、自分が見えている側面でしか、相手を判断できないまだ若いスタッフは、店長に二面性があるように勘違いしてしまうのです。
「店長って、怒ったり、優しくなったり・・・・よくわかんない~」
「いつも怖い店長が、急に優しくなると何か裏があるような気がする・・・」
なんてことを言うのです。(若くなくてもそういう人はたくさんいますけどね)
なので、よほど上手に使い分けられる店長でないと、一人二役はおすすめできません。
なので、ベテランパートさんやスタッフリーダーをサポート役に任命する方がより効果的でしょう。
とはいうものの、お店によっては、そううまくは自分と反対のタイプのスタッフがいない場合もありますよね。
その場合は、店長自身が、スタッフの特徴に合わせてその反対側を担う、と言うか演じなくてはなりません。
ベテランパートさんが、鬼軍曹ならば、店長は冷静な落ち着いたリーダーを演じるのです。
もしも、お店に二人も鬼軍曹がいたら、スタッフは必ず疲れ果ててしまいます。
お店の組織は、そんなに大きな組織ではありません。
せいぜい100人程度の組織です。
また、そのチームのメンバーには、まだ経験の浅い若いメンバーも多くいることでしょう。
そんなチームのトップ2が、同じようなタイプである必要はありません。
是非とも二人で話し合って、お互いの役割・・・お父さん役かお母さん役かを決めておきましょう。
きっと、ステキな家庭のようなチームができあがりますよ。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年05月26日
- 09:03
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