店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「問う・・・質問する」その3
「『言い換える』に罠があるのならば、どのように言い換えれば良いんですか?」
若き店長は、出来る店長がレクチャーした「言い換えると言う方法が持つ罠」について質問をしました。
「いや、言い換え方と言うよりは、言い換えをした言葉に対して相手が、ハイ・イイエで返事をしてきた後がポイントなんだ。これは、3番目の『質問する』でも、同じなんだけれど、ハイ・イイエだけを答えとして求めてしまうから、どんどん自分の都合の良い答えに誘導してしまうんだ。だから、ハイ・イイエ、イエス・ノーを求める質問をした後は、その答えがどちらであっても、そのハイ・イイエの意味をさらに深く知るための質問をしなくてはならない。今度は、ハイ・イイエでは答えられない質問をね。つまり、ハイ・イイエで答えさせる質問は、2回以上連続ではしてはいけないと言うことなのさ」
若き店長「わかりました。確かに、ハイ・イイエで答えられる質問って、そのまま何度もし続けていたら、相手をどんどんと追い詰めてしまいそうです。忘れないように気をつけます」
さて、昨日もお話ししましたが、「想像したこと」を確認するための方法は3つあります。
1)繰り返す
2)言い換える
3)質問する
2の言い換えるで「押しつけの罠」「誘導尋問の罠」を回避することが出来れば、後はいよいよ3番目の「質問する」です。
出来る店長は、いよいよ「質問する」についてレクチャーを始めました。
「『質問』については、基本は3つだけ。この3つについては常に意識しておいて欲しいね」
a)シンプル
b)なるほど
c)そもそも
詳しく説明しましょう。
aの「シンプル」とは、難しい質問は相手を混乱させたり、警戒させたりすることが多いので、簡単、単純、シンプルな質問になるようにすることが大切です
たとえば、
「山本君をほめるのはまだ早いと思うんです」
「どうしてそう思うんだい?」
これだけで良いのです。
シンプルとは、
①1回の質問で聴くのは1つだけ
②言葉は短く
③否定型をつけた質問にしない
と言う事です。
①の「質問は1回につき1つだけ」と言うのは、相手の話しに対する質問を複数すると、相手はそれぞれに対して答えようとしますから必然的に考えが浅くなるのです。なので、質問は必ず1回に月1つに絞ることがポイントです。それに対する返答が終わってから次の質問をするようにしていきましょう。
②の「言葉は短く」は、文字通り短い言葉で質問すると言う事です。質問自体が長い言葉になると、相手はその意味を正確に把握出来なくなります。
③の「否定形をつけた質問にしない」というのは、たとえば、「わからない」「理解出来ない」「難しい」「面白くない」「おかしい」などという形容詞をつけた質問のことです。聴き手は、わからないし理解出来ないから聴いているのですが、それをあからさまに相手に伝えると、相手はその言葉にダメージを受けてその対処に気持ちを使ってしまいます。それは、深掘りの邪魔になるのです。聴き手は素直な気持ちで聴くことは大切ですが、相手にダメージを与える言葉は言わないようにする方が効果的なのです。
相手に、複雑な心境を持たせないこと、つまり「シンプル」と言う事です。
「質問の3つの基本」のbなるほど、cそもそも、についてはまた明日お話ししましょう。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年07月05日
- 09:57
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