店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「認める・・・承認する」その3
「そもそも『承認』って、『ほめる』とはどう違うんですか?」
若き店長は出来る店長に素朴な疑問を投げかけました。
「目的は一緒だよ。部下のやる気を引き出し、能力に気づかせ、その気にさせる・・・その目的は同じなんだ。違いは、そのプロセスにある」
出来る店長は、ホワイトボードになにやら書き始めました。
観る⇒安心感
聴く⇒信頼感
問う⇒気づき
認める⇒やる気
ほめる⇒その気
「完全に一致しているわけではないけれど、観たり、聴いたりするのと同じだね。認める事で、安心感は増加するよね。『これでいいんだ!』ってね。その上でほめると『もっとほめられたい』という欲が出てくるよね。言い換えれば、『認める』のは、小さなボタンスイッチをカチカチと押していくイメージかな、『ほめる』はボリュームを上げていく感じだなあ~」
「と言う事は、『認める』の代わりに『ほめる』をたくさんしても良いんですか?」
「もちろんイイよ。それが理想だね。でも、間違っていると思ったらほめられないだろう?」
「確かに、『これはちがうな』と思ったらほめられません。けれど、行動そのものは『認める』ことは出来ますね」
「そう、『ほめる』のは、行動そのものを起こしたことについては良いけれど、そのプロセスについては必ずしもほめられないかも知れない。相手が勘違いするかも知れないからね」
「その差がいまいちわかりにくいです」
「そうだな~それは、上司・店長の側の不安感の差なんだろうね。まあ、認めるのも同じで、『相手が勘違いする』という不安があるから認められないんだ。ほめられないのも同じだね。君にはどんな不安感があるかな?」
若き店長は、出来る店長の問いに答えます。
認めたりほめたりすることで・・・
1)相手が(全てが正しい)と勘違いするかも知れない
2)相手が(自分は出来る)と調子に乗るかも知れない
3)相手は(気が緩んで)パワーダウンするかも知れない
「こ、こんな感じですかね・・・」
「なるほどね・・・これって、全部同じ問題だね」
「で、ですかね?」
「では、どうすれば、勘違いを防ぐことが出来るかな?」
「何が良くて何がダメなのかをはっきりと伝えることですかね?」
「そういうこと!では、なぜ調子に乗ってはまずいのかな?」
「いえ、調子に乗ってやる気のパワーが上がるのならば問題はありません。ただ、危なっかしくて・・・」
「どうすれば、危なっかしくならないようになるかな?」
「方法や、基準について詳細に合意することですね」
「そうだね。では、3つめのパワーダウンはどうしようか?」
「ちゃんと具体的にやる事を認めておけば、パワーダウンはしないですよね」
「あはは、ほら!全部、具体性が高まれば解決するだろ?」
「承認する」ことや「ほめる」ことを躊躇する上司は世の中にたくさんいます。
彼らの前に立ちはだかっている壁は「不安」です。
自分が全部を見切れているわけではない。
「やる気」が出てどんどん勝手に進んでいったら自分が彼らを見失ってしまう。
上司には。そんな「不安」という壁があるのです。
でも、それは「具体化」と言う方法でいとも簡単に解決できるのです。
詳しくはまた明日!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年07月21日
- 08:19
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