店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「認める・・・承認する」その5
「ところで、君の店のスタッフ達は、君に『報連相』って、いつもちゃんとしてくれるかい?」
出来る店長は、若き店長に質問をしました。
「え?『報連相』ですか?う~ん・・・実は、そこも悩みなんですよね・・・うちの連中は、なかなか自分から『報連相』をしてくれないんです。もちろん、求めればしてくれるんですが、僕が『どうなってる?』と聴かないと自分からはしてくれないんです」
若き店長は、ちょっと眉間にしわを寄せ、ため息をつきながら出来る店長の質問に答えました。
彼の店では、店長とスタッフが情報を共有するために、色々な手段を使っています。
連絡ノート、コミュニケーションボード、面談、スタッフミーティング、朝礼夕礼、そしてfacebookグループページ、さらにはLINE・・・
しかし、いくらこのような仕組みを作っても、また、随時報告をするように義務づけても、それをいちいちしつこく指示をしないとそれらを活用してくれない、というのが店長の悩みでした。若き店長は、それをどのようにしたら改善できるかの方法がわからなくなっていたのです。
「なぜ、この話をしたと思う?」
「え~と、『報連相』と『尊敬される店長』の関係でしょうか?『承認』とも関係があるのかな?」
「報告や連絡って誰の為にするんだろう?」
「それは、彼らの仕事がよりスムーズに進むようにするためです。僕が状況を細かく把握していないとフォローできないですからね」
「彼らは、『報連相の目的』について、君と同じように考えているんだろうか?」
「え?」
「自分のためになると思えばもっと積極的に『報連相』をするだろうし、情報共有ツールを積極活用するはずだよね」
「うう・・・僕は彼らのためにしているつもりなんですが・・・」
「上司・店長の『つもり』は、彼らにどの程度伝わっているのかな?これは『尊敬される店長の条件』と同じことなんだ。尊敬され、信頼されると店長の『つもり』は善意として相手に伝わりやすくなる。しかし・・・そうではない店長の『つもり』は、その目的は正しくは伝わらないのさ」
「うわ~聴きたくないです・・・僕はまだ全然尊敬も信頼もされていないんですね・・・きっと」
「そのバロメーターが、実は『報連相』なんだ」
出来る店長の言う「報連相は尊敬と信頼のバロメーター」とは、スタッフが、面談などで本音を語ってくれているかどうかのバロメーターとして、「報連相」をどれくらい積極的にしてくれているかどうかで判断することが出来るというものです。
「え?でも、『報連相』って、しっかりしつけをして、仕事として義務にすれば、やるようになるんじゃあないですか?」
「まあ、ある程度はね。でも、いくらうるさく言ってもなかなかやってくれないだろ?」
「そうですね・・・ある程度・・・だけですよね・・・」
「そうだよ。じゃあ、もっと細かく説明しよう。実は『報連相』って、活用の仕方に段階があるんだよ」
続きはまた明日。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年07月23日
- 06:25
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