「偽の相手軸」④最後まで聞かずに決めつける

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2012年11月12日 06:13




相手の立場に立っているようで、実は全然違う。

いわゆる「偽の相手軸」の中には、相手の言っていることや、言いたいこと、考えていることを、

「決めつける」というケースがあります。


どんな風に「決めつける」かと言いますと、

「つまりお前の言いたいことはこうだろ?」

「全部言わなくても解っているよ!」

「わかった、わかった、お前の話は長いからなあ~」

「お前はいつも、こう言っているじゃあないか!」

「君の考えていることは、解っているよ」

などなど・・・


つまり、全部最後まで言わなくても何を言おうとしているかは解っている、と言いたいのです。

でも、本当にそうでしょうか?

今日は、いつもと同じなんでしょうか?

今聴いて欲しいことは、相手が知っていることなんでしょうか?


相手の立場に立つ為に最初に重要なのは、相手の話を最後まで聴くことです。

しかし、話を最後まで聞かないで、決めつける様な人がいるのです。

これは、一見物わかりの良い、言わなくても全てお見通しの様に見えますが、実は大きな勘違いなのです。


全部言わなくても解る。

「あうん」の呼吸と一見似ていますが、これは、相当な訓練と修行と相手に対するデータベース構築が必要です。

ペアやチームで行う競技や演技などは、全て、それはそれは厳しい練習のたまものです。

歌舞伎や能楽然り、サーカス然り、サッカー然り、シンクロナイズドスイミング然り、です。


このレベルに到達しますと、アイコンタクトや呼吸で相手のことが解ります。

でも、これは、相当高いレベルなのです。

普段の人間関係で、これをやろうとしても出来ません。

求めることも、無茶というものです。

それを実現するには、それ相当の時間と鍛錬が必要なのです。


それにも関わらず、「相手の事は言わなくても解る」と言うのです。

これは、自分勝手な相手軸・・・決めつけです。

逆に「俺に全部言わすなよ」「察しろよ」と言うのもあります。

これも、かなり自分勝手です。

「空気を読め!」も同じです。

空気は読まねばなりませんが、求めるのではなく、主体的なものです。


今日が、いつもと同じとは限りません。。

今聴いて欲しいことは、相手が知っていることでは無いかも知れません。

だから、最後まで聴いて欲しいのです。

最後まで聴くと、新しい何かに気がつきます。

それが相手の立場に立つ、新しい足がかりとなるのです。


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