「相手軸な叱り方」③怒る?叱る?どっちが良いの?

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2012年12月30日 11:00




この人は叱っているのだろうか?それとも怒っているのだろうか?

そう思うことがよくあります。



世間一般的には、「叱る」という行為と「怒る」という行為は、

違うものとして定義されていることが多いようです。


Webでちょっと調べてみますと、

「怒る」は、自分の為に行う行為

「叱る」は、相手の為に行う行為

と言うのが、一番多い定義でした。


特に「怒る」は、自分の感情がコントロール出来ないときの行為、

「叱る」は、ちょっと冷静に「相手にわかってもらいたい」と思うときの行為と言う

意見が多くありました。


言葉で表すと、この2つは、このようにニュアンスの違いがあります。

しかし、実際は、怒っているとき、叱っているとき、聞く相手には、

言う方がどちらを意図しているのか、よくわからないものなのです。

と言うか、よくわからない「叱り方」をしている人が多いのです。


自分で勝手に「怒って」、特に目的が無さそうな場合は、ほっとけば良いのですが

目的を持って「叱る」時は、叱る目的が、言う側にありますので、

聞く側もその意図をちゃんとくむ必要があります。

特に会社の場合は、そこをちゃんと組まねば、評価されません。


たまに、言う側が「怒って」いても、聞く側がその様子から必要な意図を理解し、

行動を修正してくれるような、ケースもあります。


例えば、選手が、サインを見落としたのに対して、監督が怒りをベンチのイスを

蹴ったことで、チームのムードがぴりっと引き締まる!と言うこともあります。

どこかの監督がよくやっていますね。

サッカーでも野球でも、プロの世界ならばそうでしょう。


でも、こう言う方法が効果を発揮するのは、相手が全員、プロ中のプロで、今何が必要か?

何が欠けていたからこうなったのか?と言う状況や目指す方向が共有されている場合に

限るのです。


普通のチームや一般的な上司部下関係では、これはなかなか難しい。

プロ達の緊張感に満ちた臨戦態勢の中では出来ても、平和で主体性を重んじる環境の中で

これをやると、単に浮いてしまうだけです。


「○○さん、何怒ってんだろね~」

「あらあら、○○部長、機嫌悪そうだよ~近づくのよそう」


なので、「怒っている」という状態で相手に感情をぶつけるよりも

相手の成長を願って「冷静に叱る」方が効果的、と言うことなのです。


でそうは言っても、この「叱る」という方法、どうも単純ではありません。

相手によっても、受け止め方は違うからです。


明日は、まず、「相手によって受け取り方が違う」を考えてみます。


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