「なに、あなたのその態度！マネジャーに謝りなさい！」
「・・・・今日は一日中頑張ったんです！なのに、何でもう別の話なんですか？私は、今日の頑張った話を聞いて欲しかったんです。なのに・・・・そんな言い方無いじゃあ無いですか！」
いつも強気でちょっとすねたような態度でエリカ様と呼ばれている、あるチェーン店のアルバイトスタッフＳさんは、目から涙を溢れさせて訴えました！
きっかけは、そのお店の担当マネジャーでした。
いつもはだらだらして指示しても、ちゃんと返事もしない横柄な態度に見えるＳさん。でも、その日は、他店から店長が研修に来ていたので、Ｓさんは百倍くらい張り切って研修の手伝いをしていました。
「この子は外面は良いのね。」「やったら出来るんじゃあない。」「何でいつもはふてくされるんだろうね。」
この店の店長と担当マネジャーは、いつもと違うＳさんを見て、笑いながら話をしていました。
その日の夕方、他店の店長研修が終わり、一段落した後、店舗を覗いたマネジャーは、Ｓさんが、基準とは違う量の商品準備をしているのを見て、質問をしました。
このマネジャーは、質問魔と言われるくらい店長やスタッフには、指示よりも質問をしながら、相手が自分で答えを見つけることにこだわりを持つ、コーチング型のマネジャーでした。
なので、今回も、決められた量とは違う量の準備をするＳさんを見て、指示したり叱ったりする前に、どうして彼女が決められた量とは違う商品準備をしているのかを質問したのです。
「あれ？何でこんなにたくさん準備してるの？」
Ｓさんは、「え？」という顔した後、ふくれた表情で、
「・・・だって、店長が準備しろって言ったので・・・私知りません。何でそんな風に叱られなきゃ行けないんですか！」
と、逆ギレした感じで答えたのです。
そして、その後は、何を言われてもシカト状態・・・
そんなＳさんの態度を見てカチンときた店長が、とっさに言ったのが冒頭の言葉。
「なに、あなたのその態度！マネジャーに謝りなさい！」
そして、その瞬間、Ｓさんは泣き出したのです。
今まで人前で泣いている所なんて見た事が無かった店長とマネジャーは、ビックリししました。
しかし、マネジャーは、Ｓさんが、泣く前に言った言葉から、泣かせてしまった原因は自分にあると直感したのです。
マネジャーは、Ｓさんの行動を責めてはいません。叱ってもいません。
しかし、結果として、泣き出しました。
その原因は何だったのでしょうか？
店長にふてくされた態度を叱られたから？
果たしてそうだったのでしょうか？
続きはまた明日。
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