何もやっていない、と思うときでも何かを得ているのです

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2013年06月27日 09:32




「う~ん、やらなきゃあなあ~とは思っているんですけどね・・・・なんだかスタートが切れないんですよね~どうしてなんだろう?自分でもわかんないんです・・・」

私がコーチングをしているあるクライアントは、自分が意欲と意志を持って勉強してある資格と取ったのに、それを有効活用する活動を始められずに、ぐずぐずしている自分に若干のいらだちを持っていました。

その資格を取ったのは、確かに自分の意志。
その時はもの凄くやる気があり、きっとこの資格を取ったら、その時に持っていた不安が解消されるような気がしていた。しかし、いざ取ってみると、次の行動が取れない・・・・

資格は取っただけでは、役に立たない。
活用してこそ意味がある。
だから、使わなきゃあ・・・ だから動かなきゃあ・・・
そう思っているのに、何故か次の行動が出来ない自分がいる。

そのクライアントは、そのもんもんとした気持ちを解決することが出来ないでいました。
本当はやろうやろうと思っているのに、ついつい他のことをやってしまう・・・
私が、動けない理由について心当たりを尋ねてみると、いつもこう答えていました。

さて、それは「本当に・・・」やりたいことなのでしょうか?
私は、先日私のコーチから教えて頂いた、ある質問をすることにしました。

「あなたが、そのことをやらないことで手に入れたものは何ですか?」

クライアントの顔は一瞬硬直しました。
そしてその顔は、ハッとながら今度は明るい表情に変わりました。

「関連する本は読んでいるんです。」
「ネットで関連する情報見る時間も増やしているんです。」
「頭の中では、このことを考える時間は多くなっているんです。」
「そうか・・・・わたし、未だ準備が出来ていないのかも知れない・・・」
「何となく不安で、踏ん切りがつかないんです。しなくちゃいけない、と言う焦りばかりで・・・」
「でも、本格的に動く前に、もう少し練習してみます。もう少しだけ自信が欲しいんです。」

クライアントは堰を切ったように話してくれました。
動かねばならない・・・けれどついつい他のことをして、何かしらの言い訳を考えてしまう。
なぜ行動しないのかがわからない。
実は、そう言うときは、「本当は未だやりたくない」と言うのが本音なんだそうです。
しかし、ネガティブな側面ばかり見てしまう。
しかし、動いていない時間も何か得るものがあったはずなのです。
ポジティブな側面を見つめ直して、自分を肯定することも大切なサポートなのです。

そうして肯定していくと、あるとき、どどーーーん、と動き始めることが出来る、そう言う人が多いんだそうです。

なるほどなあ~。私がコーチングを学ぼうと思ったのも、セミナー講師の技術を学ぼうと思ったのも、独立開業しようと思ったのも、まさしくその通りでした。

うだうだ考えているときは、まだ準備中だったんです。
でも、考え続けていたら、あるとき、突然動き出してしまう。
考えながら、実は少しずつ準備は進んでいたんですね。

「やりたいんだけれど、動けない・・・」
そう言う人には、焦らず、やらないことで手に入れたことを見つめて、自分を肯定する。何もやっていないように見えても、その時間も大切な準備時間です。自分を完全否定せずに、前向きな自分を見直すことが出来れば、ブレーキは徐々に緩まっていくんですね。

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