新人店長は「上司」をマネジメントしよう

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2013年12月04日 08:44




「いいよな~あの店長はいつも評価されて・・・俺なんかいつも忘れられてるからなあ~結構やってると思ってるんだけどなあ~」

ある店長は、いつもこんな風にぼやいています。気持ちはとても良くわかります。サラリーマンをしていたら、こんな事はしょっちゅうあります。私も、昔いた会社で、ある部署の責任者になったのに、社内的なタイトルは、何故かワンランクダウンしてしまったことがあります。この時の上司のひと言は未だに忘れられません。「悪いなあ~なんだか降格になったような感じになってしまって・・・」いやいや、降格になってますって!(笑)

私のことはさておき、サラリーマンという立場は、当事者には到底納得出来ない不思議な評価をされることがあります。私のように、自分が思いの外低く評価され悔しい思いをするケースもあれば、同僚が、意外なほど高く評価されたことに納得が行かないケースもありますよね。このようなことが起きる原因は色々あるのですが、ひとつは、あなた自身の問題。もうひとつは、直属の上司の評価能力の問題です。簡単に言えばこのふたつが一番大きな問題点なのです。もちろん、評価能力が低い幹部に現場担当者の評価をさせる仕組みになっていると言うことと、その幹部の評価能力を向上させる事が出来ないその上の幹部(多くの場合経営者)も問題なのですが、ここまで行くと会社の問題なので、今のあなたにはどうしようも無いことです。

とは言え、あなたは何とかして上司に、自分が納得するような評価をしてもらいたいのですよね。ならば、私があなたにアドバイスしましょう。私は、このふたつの問題を同時に解決する方法をオススメします。

ポイントは、上司の評価能力をサポートすることなのです。あなたの上司は、部下の業績を正しく評価出来ていないのでしょう。その原因は、「情報不足」だからです。だからあなたの仕事ぶりや成果をその上の一次評価者に正確に伝えられないのです。だったら、伝えられるように「情報」を工夫すれば良いのです。

部下は上司を選べません。しかし、上司をマネジメントすることは可能です。いつも高く評価されているひとは、このマネジメントが上手なのです。たまたま、もの凄く優秀な上司に恵まれたらラッキーでしょう。でも、そんなラッキーはずっと続かないのです。いつも高く評価される人は、上司が誰であれその上司が自分を評価しやすいように「情報」を伝えているのです。あなたはそれをしていない。それが問題なのです。

もう少し詳しくお話ししましょう。この「情報」とは、直属の上司がその上の上司に評価プレゼンをするときに「説明しやすい情報」のことなのです。現状の数字だけで評価される傾向が強い会社ならば、過去からの流れを説明するのも良いでしょう。前年との比較をされがちな場合は、前々年との比較データを提供してはいかがでしょうか。本当に努力し、現場に変化が出ているのならば、それを「成果」として表現することは、さほど難しくはありません。

評価能力とは、観察力や分析力だけではありません。プレゼンテーション力がポイントになるのです。そのプレゼンの肝になるのが、「データ」です。直属の上司がその上の上司にプレゼンテーションをしやすいように「比較データ」を提供する。常に評価されているひととは、自分の成果を「わかりやすいデータ」で、上司に提供するひとのことなのです。

え?そんなデータを集めるのが上司の仕事だって?
それを言っている間は、上司に振り回されるだけですよ。
上司なんて選べないのです。
いえ、上司なんて選ばなくても良いのです。マネジメントすれば良いのですからね。

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