店長のための「言える化」推進計画(その47)

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2014年06月04日 08:31




「いやあ~それでもやっぱり出来ないよな~これは難しいよ・・・」

「出来るための条件」を具体的に見つけて、その実行プロセスまでもが見えてきても、それでも、重い腰を上げないひと、まだ「やれない理由」を持ち出すひとがいます。

そう言うひとは、必ずと言って良いほど、問題点を改善するための行動によって、別の問題点が発生することを指摘します。ひとつの問題を改善することによって発生する別の問題点を指摘するのです。
例えば、「スピード」の問題点を改善するための行動が、「正確性」の問題を引き起こすことがあります。こちらを立てればあちらが立たず・・・と言う奴ですね。問題点の解決作業というのは、少なからず、いや必ず別の問題を発生させるものなのです。

「やるためにどうするか」を議論しているときに、こういう「別の問題が発生するのでやれない」と言う理由を指摘されると、とてもしらけます。しかし、こう言う指摘は、「ポジティブ」に捉えることで、重い腰を上げさせることが出来る様になります。

どう言うことかというと、「改善によって発生する新たな問題点」は、リスクマネージメントとして非常に優秀な指摘であるということなのです。「やれない理由」を指摘するひとは、「不安感」が先行する慎重な人です。ネガティブではないのです。まずは、そのことを認めた上で感謝しなくてはいけないのです。この指摘により、新たな問題の発生を事前に予測できたのですから、素晴らしいですよね。

その上で、その新たな問題も同時にクリアーできる方法を検討すれば良いのです。司会進行役、責任者の立場は、あくまでも「問題点を改善するための行動を決定する」のがミッションです。「新たな問題点」も同時に解決してしまえば良いのです。

ここで、司会者が「いいからやりましょうよ」と、面倒くさがると、「やれない理由」を言った人は改善には積極的に取り組めなくなります。もったいないですよね。

では、ここで、このような「やれない理由」を次々と持ち出してくる「慎重」なひとの気持ちを探ってみましょう。積極派のひとは、出てきた改善策に対して、「やれば簡単なのに・・・やれば出来るのに・・・まずやってみれば良いのに・・・」と考えます。やれたひとや、やりたいひとは、みんなそう思います。しかし、「やれない理由」ばかり考える人はそうは思っていません。実は、やれば良いのにしないのには、「やりたくない理由」があるのです。やったら解決する問とは別に「自分の事情」があるのです。例えば、

「はずかしい」
「立場がない」
「面倒くさい」
「くやしい」
「面白くない」

「自分の事情」とはこう言う気持ちです。これは、「嫉妬心」や「不安感」がベースになっています。私もこう言う感情が湧き出てくることがあるので、その気持ちが良くわかります。誰だって「不安」ですよね。特にひとの意見に賛同してやる場合は特に「不安」です。

司会者、リーダーは、これらの気持ちは決して馬鹿にしたり、無視したりせずに、これらの気持ちをもクリアーする方法を取って行くことで、実行時のチームメンバーのエネルギーを上昇させていくことが大切です。

では、このような「不安感」は、どの様にすれば「ぬぐい去ることが出来る」のでしょうか?
それは、この「意見をまとめる7ステップ」の次に、お話しさせて頂きますので、話は一旦7ステップに戻ることに致します。ステップの次の段階は、「分類したアイデアに優先順位を付けるステップ5」になります。

明日は、このお話しを致しましょう。では明日。

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