そうだ「お店の健康診断」をしよう:その15フォーカルポイントを意識しよう

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2014年09月02日 07:43




第2章:お店の商圏とポテンシャルについて理解しよう

⑧フォーカルポイントを意識しよう~もっとも人の集まる場所から見えますか?


「この街で一番人の集まる場所から、この店は見えますか?」

あるチェーン店の出店調査部長は、既存店を訪問すると、必ず店長のこの質問を投げかけます。
一番人の集まる場所・・・これを、エリアマーケティング用語で「フォーカルポイント」と言います。
ちなみに、コミュニケーションの用語としても同じ言葉が使われていますが、それとは無関係です。
フォーカルは、focalと綴り、「焦点の」とか「中心的な」という意味の英語です。ポイントpointは「点」「場所」ですよね。ですので、フォーカルポイントとは、「中心的な場所」を指します。

もう少し詳しく言うと、その街で一番人の集まる場所です。渋谷駅商圏ですと、スクランブル交差点。東京駅商圏だと、中央コンコース、吉祥寺駅商圏だとサンロード商店街の入口かも知れません。(通行量調査を元にしたものではなく私の印象です)
更に詳しく言うと、その街と言うよりは、「あなたの店の商圏内で一番人の集まる場所」のことをフォーカルポイントと言うのです。実は、このフォーカルポイントを意識するとしないとでは、店を潜在顧客に認知してもらうための作戦がずいぶんと変わってくるのです。

では、あなたの店とフォーカルポイントとの関係について「何を知り」「何をすること」が大切なのかをお話ししましょう。

ステップ①:自店舗の商圏の範囲を定める
ステップ②:その範囲の中で一番の人の集まる場所を探す(ターゲットが含まれていること)
ステップ③:そのフォーカルポイントと自店舗の位置関係を調べる(自店舗が見える?見えない?)
ステップ④:フォーカルポイントで自店舗を認知させる方法を探す
ステップ⑤:フォーカルポイントから自店舗に誘導する

フォーカルポイントは、店の認知を高める上で非常に重要な場所です。


その商圏の中でもっとも「機会来店」(あ!こんな店がある!ここにしよう!)の獲得量が多くなるのは、もっとも流動ポテンシャルのあるフォーカルポイントなのです。しかし、ここは家賃が高い!あたりまえです。
そう言う背景もあって、多くの店はフォーカルポイントからはずれた場所に出店をします。それはそれで仕方が無いのですが、だからと言ってせっかくたくさんの人が集まっているフォーカルポイントを無視する必要は無いのです。

要は、そのたくさんの人が集まっているところから、自店舗に潜在顧客を誘導して吸引すれば良いのです。
もちろん、ひとはそう簡単には自分が決めたルートやいつものルートを変えてはくれません。しかし、刺激を与えれば、何%かはそちらの方を向いてくれます。
大切なのは、その刺激の与え方なのです。

「どこで」「だれに」「なにを」「いつ」「どのように」・・・フォーカルポイントで5W1Hを使った作戦を実行すれば、効果と効率の高い認知向上策が出来るのです。

フォーカルポイントは、あなたの店の売上げを伸ばし続けるために、とても大切なポイントです。是非ともしっかりと意識して有効に活用しましょう!

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