そうだ「お店の健康診断」をしよう:その28お客様が読めない店名は経営者のただの自己満足

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2014年09月15日 07:58




第3章:プレイスの健康状態を調べよう

⑥お客様が読めない店名は経営者のただの自己満足・・・何屋で何という名前なのかをわかってもらおう


「この店の名前・・・なんて読むのかね・・・読めないから店の名前が覚えられないね・・・」

ある「お粥専門店」の調査をしていたときでした。
私の耳に飛び込んできたお客様の声に、私は愕然としました。
「この店の名前って、お客様には読めないんだ・・・」

世の中には、なんて読んだら良いのか良くわからない店の名前がたくさんあります。
中国語、韓国語、イタリア語・・・・もうまったく読めません。漢字やアルファベットを無理矢理読んでも、ほぼ間違った読み方しか出来ません。英語でもつづりが長いともうダメ・・・
では日本語だと読めるか・・・と言うと必ずしもそうではありません。難しい漢字、地方独特の読み方、凝った当て字の場合・・・読めません。

オーナーや社長にもこだわりがあるでしょう。それはそれで良いのですが、せめて読み方をカタカナなどで並行表示してくれないと、店名が頭の中に記憶されないのです。記憶されないと言うことは、思い出してもらえないのです。

店についての経験や情報というのは、ひとは五感で覚えるものです。
店名を読みかたと言うのは、「耳」の記憶なのです。
店にはライバルがたくさんいます。特に飲食店は、見渡す限りライバルだらけです。

その時に店名が読めない、店名として記憶されない、このハンディは決して小さいものではありません。

さて、最近はネット社会ですから、店を探すときにまずネットで情報を見ようとするひとも多くなっています。
飲食店ならば、食べログ。美容室ならば、ホットペッパービューティなどが有名ですね。彼らが凄いのは、レストランや美容室のなかなか読めない難しい店名も、ちゃんとカタカナでルビを振ってくれているのです。これはありがたいですね。さすがは、自社のサイトの利用者の立場に立っていますよね。

ところが、当のレストランや美容室のサイトを見てみると・・・あらまあ、何てことでしょう。とてもオシャレなホームページなのですが、店名の読み方については何も表記されていない店がとても多いのです。これが悲しい現実なのです。

まあ確かに、自店舗のターゲットだけがわかれば良いという場合もあるでしょうね。美容室などはそうかも知れません。利用される可能性のあるターゲットだけが読めれば事足りますからね。でも、お客様は本当に読めているんでしょうかね?一度、お客様に「読めるかどうか」アンケートして欲しいなあ。

実は、冒頭の、「お粥専門店」では、実際に「店名をどの様に読みましたか?」と言うアンケートをしました。

で、その結果は・・・・何と90%の方が、間違って読んだかまったく読めなかったのです。
90%ですよ・・・


私たちは大いに反省しました。
看板をリニューアルして、何という名前の何屋かをきちんとお客様に伝えることにしたのです。店名の読み方については、ローマ字表記でしたけどね。でも、今思えば、ここまでやるんだったら、カタカナ表記にした方が良かったかな・・・少しそう思っています。

さて、皆さんのお店の名前って、お客様には読めているんでしょうか?
ちょっとこだわった店の場合、ほとんどのお客様が読めていないかも知れませんよ。
「店名が読めない」・・・これって大きなチャンスを逃しているのかも知れません。

昔、1971年に日本にマクドナルドが上陸した時。日本法人の社長であった藤田田氏は、McDonald's HAMBURGERSをそのまま英語読みせずに、日本人がわかりやすいように「マクドナルド ハンバーガー」と日本語読みさせたということです。その後のマクドナルドの快進撃の要因の中には、藤田田氏の「読みやすい名前」へのこだわりもあったのでしょうね。

店の名前を「読みやすくして覚えてもらう」ことってとても大切だと言うことがおわかり頂けたでしょうか。
さあ、是非とも、店外の潜在顧客には「認知度調査のついでに店名判読調査」をしてみましょう。
紙に店名を書いて、「この店ってどこにあるかご存じですか?」と伺うのです。
そして、店内では、ご来店されたお客様に「この店の名前はなんて読むのでしょうか?」と言うクイズ形式でアンケートしてみましょう。
もしかしたら、衝撃の事実が判明するかも知れませんよ。

※冒頭の写真は、粥餐庁(かゆさんちん)仙台エスパル店です。とても素敵な大好きなお店です。仙台にお越しの際は是非ご利用下さいね。

※「お店の健康診断」「お店の健康回復ドクター」「売上を伸ばし続けるPDCA」「ショップPDCA」などのセミナー、研修、コンサルティングについては、弊社までメールをいただくか、このホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。

※アメブロで、ブログバックナンバーの改定新版を毎日更新しています。
 読み逃した方は、こちらもどうぞ

http://ameblo.jp/aitejiku/


関連記事