おお~いいね!・・・スタッフ全員の試食の感想をポスター化しているハンバーガーショップ

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2015年02月07日 09:40





「ザク切り玉ねぎの香ばしさがたまりません」
「オニオンソテーにマッシュルームソースと手もおいしいハンバーグです」

これは、モスバーガーが期間限定商品としてキャンペーンを行っている「新・とびきりハンバーグサント」の店頭ポスターに書かれた、店舗スタッフの試食感想コメントです。

私がよく利用しているモスバーガーは、JR三鷹駅の北口から2分にある、三鷹北口店。小さな店が多いモスバーガーの中でもとびきり小さなお店です。
その三鷹北口店の店頭に貼ってある期間限定商品のポスターが、冒頭の写真です。

このポスターには、今モスバーガーが展開中の季節限定商品を、この店のスタッフ14名による「試食の感想」が手書きで書かれているのです。

ファーストフードに限らず、新商品、限定商品が発売されるときには、それを製造、販売するスタッフは、原則、試食を行います。それは、食べたことも無いような商品をお客様に上手に美味しそうにおすすめすることなどは出来ないからです。

しかし、せっかくその商品をしっかり理解するために行った試食の効果が、接客時にあまり出ていない店が多いのです。残念ながら、せっかくの試食が「ただ食べたことがある」という程度にしか効果を発揮していないのです。
その為、そう言う店のキャンペーンの成績は、低い結果に終わるのです。これもまた残念・・・

でも、実は、その原因は、「スタッフ試食の仕方、させ方」に問題があるのです。


新商品・限定商品の試食は、ただ試しに食べさせてみるだけでは、「スタッフがその商品に気持ちを込める」ところまでは行きません。
気持ちを込めていないので、スタッフが、お客様におすすめするときに、「ぜひともこのおいしい商品を食べて幸せな気分になってもらいたい」という気持ちが現れてこないのです。なんだか「おすすめ言葉を言わされている」様な感じなのです。
そんな中途半端な気持ちで、おすすめしてもお客様は「美味しそう」「食べてみたい」「よし!それを注文しよう」という気持ちにはならないのです。

そんな状態を改善するために、スーパーバイザーや商品開発、もしくは販売促進を担当している部署のスタッフ達は、現場のスタッフ達に対して「商品開発秘話」や「原材料にまつわる苦労話」、「この商品を食べて幸せになった物語」「何故この商品が美味しいのか?」などを伝え、その商品をまるで自分の分身のように感じてもらおうと努力をしているのです。
モスバーガーの「スタッフ試食感想手書きポスター」と言う取り組みもそのうちのひとつなんだと思います。


自分達が、新商品・限定商品をお客様におすすめをするまえに試食をし、その「感想」をきちんとお客様に自分の手書きの文字でお知らせすることで、「責任を持って」「気持ちを込めて」「自信を持って」おすすめできるように、工夫を行っているのでしょう。

もちろん、試食をする際に、店長から「スタッフが気持ちを込めていけるように熱意を持って」説明をすることもとても大切です。そうすることで、それが本社の工夫や努力と重なり合って、スタッフは「その気」になって行くのです。

まあ、チェーン店って「本社」と「店舗」の仲が悪い、と言うかコミュニケーションが悪くて、「親の心子知らず」またその逆であるところが多かったりするのですが、そんな状態ではせっかくの商品の良さがお客様に伝わらないままになっちゃいますよね。
このモスバーガーの工夫って、そう言う問題をクリアーする良いアイデアですよね。(モスバーガーの本社と店舗の仲が悪いという意味ではありませんよ。年のため)

さて、あなたのお店では、「商品にスタッフの気持ちが込められて」いますか?
もしも、まだ足りないな~と思うようでしたら、モスバーガーのような工夫をまねしてみてはいかがでしょうか?
きっと、スタッフ達の商品への気持ちが、今よりも更に込められるようになると思いますよ。
ちなみに、このモスバーガー三鷹北口店のスタッフは、とても気持ちのこもったおすすめをしてくれますよ。

※モスバーガーの公式ホームページはこちら
http://mos.jp/

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