店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「合意力を高めよう」その4

PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)

2015年09月02日 10:10



「部下が『報連相』をしない原因につては以前レクチャーしたよね」

以前、出来る店長は若き店長に、「なぜ部下は報連相をしないのか?」の原因とその対策についてレクチャーをしていました。(詳しくは、このブログシリーズの「認める・・・承認する」の項を参照下さい)

「先日、ある友人が、この『部下が報連相をしない原因』について、面白いことを言っていたんだ」
「へえ~どんなお話ですか?」

「友人が言うにはね、部下が上司に報連相をしない原因は『恐いから』と言うことらしいんだ。僕も、部下が報連相をしない原因についている色と考えていたけれど、確かに『恐いから』というのはわかるなあ」
「確かにそうですね。単純だけど、『恐いから』と言うのは当たってる気がしますね」

「だろ?でも、彼もそうだったんだけど、上司って自分が怖がられているとは思っていないんだ」
「そうなんですよね。自分では、かなり気を遣って優しくしているつもりでも、部下ってそう言うところよりも、険しい表情をしているときとか、怒っているときとか、イライラしているときの表情の印象が強いんですよね。部下は、自分が何か言って、それで怒らせてしまったらどうしようって思っちゃうんですよね」

「そうそう。上司って言う生き物は、そのほとんどは『自分は恐くない』『怒ってはいない』『聴いてくれば何でも教えてやる』と思っているからね。自分のことを部下がどう思っているかを自分の感覚で決めつけているんだ。180度違うんだけどね」
「はい、確かに自分も同じです。自分では、怒っているつもりも、恐い顔をしているつもりも無いんですが、先日スタッフから、『ピーク時は店長はイライラしているから近寄りたくない』と言われたんです」

「そういう時って、スタッフは店長に素直に自分の気持ちを伝えられないだろうし、店長が自分の指示に対してスタッフに『合意』を求めても、きっとうわべで『はい』と言うだろうね」
「そうですよね。怖がられているんだったら、報連相もしてくれないし、こちらの話もしっかりとは聴いてもらえないですね」

多くの上司は、自己評価と部下評価は、常に大きく食い違うことを認識できません。
しかも、その部下評価は、部下によっても大きく食い違います。
その大きさも種類も違うのです。
これは、まさしく、コミュニケーションギャップが生じる基本である以下の3つの要素そのものと同じなのです。

1)自分のことはわからない
2)相手は自分とは違う
3)人それぞれに感じ方考え方は違う


「コミュニケーションギャップの前提」は、「人間関係の基本」です。
そしてそれは、「報連相」においても然り、「合意」においても然りなのです。

上司が部下とのコミュニケーションにおいて、「合意」を得るには、コミュニケーションの基本を忘れないようにすることですね。

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