ホテルの朝食会場スタッフの相手軸視点
ホテルユニゾ大阪淀屋橋に泊まりました。
そこの朝食会場で、使用されていたのが、このカード。
大きさは、名刺を一回り大きくしたくらいです。
使い方は簡単です。
食事中は、黒い面「食事中です」を上にしてテーブルに置いておく。
食事が終わると、白い面「食事が済みました」を上にして離席する。
私は、日本全国、かなり多くのビジネスホテルに泊まりましたが、
ここまでシンプルに、上手に、朝食時の「不安」を解消してくれるシステムを始めて見ました。
ここで言う朝食とは、バイキング形式(ビュッフェ形式)です。
実は、このバイキング形式、、、以外と「不安」な点があるのです。
自分が確保した席に、戻ってきたら誰かが座っていたらどうしよう・・・
おかわりやデザートを取りに言ってる間に、食器を片付けられて、誰か別の人が座っていたらどうしよう・・・
こう言う「不安」があります。
なので、ハンカチを置いておいたり、
未だ食べてるよ~と言う意思表示の為に、お皿に少し残しておいたり・・・
それはそれは、大きな声では言いにくい苦労があるのです。
朝食会場の担当者の立場でも色んな「不安」があります。
食事が終わられたお客様の食器を片付けて、次のお客様を案内したい。
けれど、この空いたお皿はもう片付けて良いのだろうか?
デザートを取りに行っていたらどうしよう・・・
スタッフも「不安」なのです。
高級シティホテルならば、もっと人数をかけて対応しています。
お客様のテーブルをよく見ています。
おかわりに行くのか、食事が終わられて帰られるのか、
本当に良く見ています。
しかし、ビジネスホテルの朝食会場は、1人か2人で廻しています。
細かく見ていられません。
だから「不安」なのです。
けれど片付けないと廻らないのです。
このカードのシステムは、「お客様の立場」と「スタッフの立場」の両方をよく考えています。
非常に優れた視点を持ったアイデアです。
この日、私は食事をしながら、他のお客様を観察してみました。
全員、このシステムに協力していました。
なので、スタッフも「安心」して、片付け作業が出来ます。
「安心」しているから、かなり忙しいのに、笑顔があふれています。
ビジネスとは、お客様の「不」を取り除くことです。
そして、優れた「相手軸視点」は、お客様の「不」だけではなく、自分達の「不」も同時に解決します。
なので、このホテルユニゾ大阪淀屋橋の朝食会場レストラン「天の幸 山の幸」は、
お客様も「不安」がなく、スタッフも「不安」がない。
余計な心配をせずに、良い気分で、「安心」して朝食を楽しめるのです。
小さな工夫でしたが、
素晴らしい「相手軸視点」を感じた朝ご飯タイムでした。
また利用しようと思います。
ありがとうございました。
- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年09月21日
- 07:48
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