「相手軸の立ち方」⑦表情は口ほどに物を言う
相手の表情を見て、勝手に相手の気持ちを想像し、それを決めつける。
こう言うことがよくあります。
私達が感じ取る、相手の気持ちは、自分基準での相手軸です。
相手の立場に立って考えてはいても、相手の気持ちを正確にくみ取っているわけではありません。
あくまで、自分基準です。
「きっとこう感じているな」
「こう思っているに違いない」
自分基準での判断は、あくまで第一段階です。
それを相手に確かめて始めて、相手の気持ちを確認出来るのです。
つまり、相手の気持ちを理解するには、相手の言葉と表情、態度から感じ取った情報を解釈・分析して仮説を立て、それを相手に確認する。
これでようやく、相手に対する理解が進んで行くのです。
では、ここでもうひとつの視点から、「相手の立場に立つ」を考えてみましょう。
私達は、相手の考えを理解する為に、一生懸命相手の話を聴いています。
その姿を相手は見ています。
私達は、相手の表情や話、声のトーンなどから相手の感情を読み取ろうとしています。
その姿勢を相手も見ているのです。
「自分を理解してもらうよりも」「相手を理解する」方が先なのですが、
知らず知らずのうちに相手に対して「自分を表現」しているのです。
コーチングの世界では、「相手の眼を通して自分の姿を見る」と言う考え方があります。
でも、これってチョット解りにくいし、説明しにくいのでパスします(笑)
要するに、あなたの眼や表情は、あなたが自分のことを話さなくても、
勝手に相手に伝えており、「相手もあなた同様に相手の自分軸であなたの気持ちを解釈する」のです。
あなたは、相手の話を聴いている時に、どんな表情をしているのでしょうか?
眼の開き方は?口角は?首の角度は?うなずきは?
あなたのその表情や眼を、相手はどの様に解釈しているのでしょうか?
相手は、あなたのように、「仮説を確認する」事はしてくれないかも知れません。
だから、なおのこと、より誤解の少ない表情や眼で、相手に真剣な気持ち、興味関心の高さを伝えねばなりません。
昔、私の部下に、真剣に話を聴いている時に、必ず首をかしげる人がいました。
最初は、私の話に異論や不満があるのかなと、正直イラッとしながら話をしていました。
後日、あまりに気になったので、何かあるのか聞いてみると、「あ、これ私の癖です。聞こう聞こうとすると首が傾きます。」と言うのです。
昨日の事例では、緊張感が怖い顔になっているケースをご紹介しましたが、真剣さが、不満顔として伝わってしまうと言う、恐ろしい実態が、あると言うことを忘れてはなりません。
「眼は口ほどに物を言う」
と言われます。同様に、
「表情も口ほどに物を言う」
と言うことが言えるのです。
知らず知らずのうちに、自分の意図とは違う印象を相手に与えていることがある、と言うことを忘れないようにしたいですね。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年11月20日
- 06:08
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