「相手軸な叱り方」③怒る?叱る?どっちが良いの?
この人は叱っているのだろうか?それとも怒っているのだろうか?
そう思うことがよくあります。
世間一般的には、「叱る」という行為と「怒る」という行為は、
違うものとして定義されていることが多いようです。
Webでちょっと調べてみますと、
「怒る」は、自分の為に行う行為
「叱る」は、相手の為に行う行為
と言うのが、一番多い定義でした。
特に「怒る」は、自分の感情がコントロール出来ないときの行為、
「叱る」は、ちょっと冷静に「相手にわかってもらいたい」と思うときの行為と言う
意見が多くありました。
言葉で表すと、この2つは、このようにニュアンスの違いがあります。
しかし、実際は、怒っているとき、叱っているとき、聞く相手には、
言う方がどちらを意図しているのか、よくわからないものなのです。
と言うか、よくわからない「叱り方」をしている人が多いのです。
自分で勝手に「怒って」、特に目的が無さそうな場合は、ほっとけば良いのですが
目的を持って「叱る」時は、叱る目的が、言う側にありますので、
聞く側もその意図をちゃんとくむ必要があります。
特に会社の場合は、そこをちゃんと組まねば、評価されません。
たまに、言う側が「怒って」いても、聞く側がその様子から必要な意図を理解し、
行動を修正してくれるような、ケースもあります。
例えば、選手が、サインを見落としたのに対して、監督が怒りをベンチのイスを
蹴ったことで、チームのムードがぴりっと引き締まる!と言うこともあります。
どこかの監督がよくやっていますね。
サッカーでも野球でも、プロの世界ならばそうでしょう。
でも、こう言う方法が効果を発揮するのは、相手が全員、プロ中のプロで、今何が必要か?
何が欠けていたからこうなったのか?と言う状況や目指す方向が共有されている場合に
限るのです。
普通のチームや一般的な上司部下関係では、これはなかなか難しい。
プロ達の緊張感に満ちた臨戦態勢の中では出来ても、平和で主体性を重んじる環境の中で
これをやると、単に浮いてしまうだけです。
「○○さん、何怒ってんだろね~」
「あらあら、○○部長、機嫌悪そうだよ~近づくのよそう」
なので、「怒っている」という状態で相手に感情をぶつけるよりも
相手の成長を願って「冷静に叱る」方が効果的、と言うことなのです。
でそうは言っても、この「叱る」という方法、どうも単純ではありません。
相手によっても、受け止め方は違うからです。
明日は、まず、「相手によって受け取り方が違う」を考えてみます。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2012年12月30日
- 11:00
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