「相手軸な叱り方」⑮やってはいけない叱り方:その1
「お前が悪いんだ。お前のせいだ。お前が責任取って何とかしろ!」
問題が発生すると、ヒステリックに相手の責任を追及し始める人がいます。
こういう人はもうぶち切れ状態。
問題発生時には一番いて欲しくないタイプの人です(笑)
この手の叱り方(厳密には叱ってはいない状態でしょうが)は、
相手のやる気を削いでしまいますので「やってはいけない叱り方」ですね。
昔、私の近くにもこういう人がいました。
ことある毎に、問題を発生させた人の責任を厳しく追及するのです。
なんだか自分に酔っているような感じでした。
でも、おかげで、周りの人は冷静に、「この人はほっておいて、まず問題を解決しよう」
という動きをしていたのが印象的でした(笑)
さて、冒頭の様な叱り方をすると、問題の解決、そして改善に向かっての
意識やエネルギーを問題の責任を追求している「うるさい人」に向けられることになります。
これは、エネルギーの無駄ですし、優先順位が違います。
もちろん、責任は取らねばなりません。
しかし、法律違反を犯して法的に責任を取る場合を除けば、
まずは、その問題を早期に解決する事が一番の責任の取り方なのでは無いでしょうか。
ただし、相手が、責任を放棄して、逃避しようとしてしまった場合や、
問題の根本に気がついていない場合、さらには他人のせいにしているときは、
相手に責任について考えてもらう必要はあるでしょう。
でも、多くの場合、本人は責任を感じているものです。
「叱る」目的は、「相手にそのことの重要性を認識してもらい、解決と改善と再発防止のために
最大のエネルギーを注いでもらい、それにより責任を取らせるための叱咤激励」です。
では、責任追求型では無く、相手のやる気を引き出す叱り方は、どうすれば良いのでしょうか?
私のお薦めの「叱り方」は、
「何があなたの判断を邪魔しましたか?」
と、相手自身では無く相手の中にある「判断基準」「経験」「感情」「知識」等に
眼を向けてもらうアプローチが良いと思っています。
そして、それを解決するために「後、何があったら上手く行きそうですか?」と、
具体的な行動に繋がるようにアプローチするのです。
この方法は、問題の根っこが見えていない相手や責任を逃れようとする相手にも有効に作用します。
問題が発生したときは、感情的な刺激をコントロールして、
まずは解決、そして再発防止に全力を尽くすように、関係者を意識づけていきましょう。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年01月12日
- 09:55
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