「相手軸な話」㉝着地点の手前でフォローアップする
「今日は、寒かったからね。目標売上げ厳しいんだね。さて、閉店まで残り2時間あるね。どうする?」
あるチェーン店に社内でカリスママネジャーと言われている凄腕のマネジャーがいます。
彼の担当店舗は、常に他のマネジャーよりも頭ひとつ以上抜きんでています。
彼は、デパ地下の総菜店を10店舗担当しています。
彼の携帯電話には、毎晩閉店後に店舗スタッフから、その日の売上げ報告のメールが入ってきます。
このチェーン店のマネジャー達は、全員このような売上げ報告を店舗からもらってその日の仕事を締めくくっています。しかし、このカリスママネジャーだけは、少し違っていました。
閉店後にも、報告はもらうのですが、もう一本、閉店2時間目にも売上げ報告のメールを受け取るのです。
彼は、「閉店後に売上げ報告をもらって、その結果だけで、褒めたり叱ったりしても意味が薄いんです。閉店2時間前にその日の状況を確認して、残り2時間をどう過ごすかを確認するんです。そうすると、最後のひと踏ん張りで更に目標に近づきます。時には目標を超えることもあります。そこで、その顔晴りを褒めるんです!そうすると、明日へのパワーも倍増します。必ず倍増します!」
普通のマネジャーは、部下が仕事を終えた後、どうなったかを確認してそれの評価をします。
しかし、出来るマネジャーは、「着地点の前でフォローアップする」習慣を持っています。
私が、マクドナルドで副店長をしていたときの上司(店長)が、まさしくこのタイプでした。
目標設定しているゴールの日の数日に必ず、進捗状況の確認をするのです。
期間が長い目標の時は、一ヶ月前。短いときには3日前。ゴールを迎えてから聞くのでは無く、必ずもう少し前で確認して下さいました。
たとえば、後もう少しで目標達成なんだけれど、もう無理だなあ~と思っていても上司から、「さあ、残り一週間だね。もう何か出来る事は残っていないかな?」と言われると、もう一度アクセルを踏み直すことが出来たのです。お陰で、そのままだと未達成になっていたような目標も、もう一踏ん張りして達成させることが出来たことが幾度となくありました。
このチェーン店のカリスママネジャーも同じ仕事の仕方をされています。
なので、残り2時間で店舗はもう一度アクセルを踏み直すのです。
これをしていない店舗は、閉店前2時間くらいになると、もう店を閉めて早く帰ることばかり考え始めます。
しかし、着地前フォローをしている彼の担当店舗は、この2時間の過ごし方が、180度違うのです。彼の担当店舗は、閉店前2時間に最後の勝負をかけます。
だから結果が大きく違ってくるのは、当然と言えば当然ですね。
今日も、彼はスタッフや店長に言います。
「さあて、あと2時間。どうしたら良いと思う?」
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年02月26日
- 05:54
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