自分が部下からどう思われているのかを聴いてみよう
「私のこと嫌いですか?」
店長は、スタッフに聴きました。
スタッフは、突然の質問に驚きながら答えました。
「はい・・・嫌いです。」
この店の店長は、40代の男性。独りよがりで、いつも命令口調で、ニコリともせず、スタッフの気持ちや集うも考えずにガミガミ言うだけ・・・まあ、好かれる方がおかしいのですが、当の店長は、そんな自分の嫌われように全く気がついていませんでした。
当然、店内はいつもくらい雰囲気。ベテランのパートさんは、特に店長とコミュニケーションをとらずとも、やる事やってりゃいい、と割り切って仕事をしていました。そんな店で、新人バイトが長続きするわけも無く、いつも人不足でドタバタしている店でした。
売上げも苦戦・・・当たり前ですよね。
そんな様子を見た、マネジャーは店長に対して、「一度、スタッフに自分がどう思われているか聴いてごらん」とアドバイスをしたのでした。でも、どう聴いたら良いのかわからず、悶々としていた店長に対してマネジャーは「ストレートに嫌いかどうか聴けば良いのよ」と言ったのでした。
その結果が・・・「私のこと嫌いですか?」だったのです。
もちろん、店長自身がスタッフのことを嫌いなわけでも無く、出来れば仲良くしたかったのですが、その気持ちを上手く伝えられず、「店長」という立場から、命令と指示という方法でしかスタッフとのコミュニケーションが出来なかったのです。その結果、スタッフから信頼も尊敬もされず、暗ああいムードだけが店内に蔓延していたのでした。
さて、大切なのはここからです。
嫌われていることをハッキリ認識した店長は、何とか好かれるようになりたいと悩みました。しかし、その方法がわかりません。結局、嫌われていることだけがわかっただけで、そのまま悶々とした日を過ごしていたのでした。
「スタッフは店長にどうして欲しいと思っているの?」
「わかりません」
「スタッフに聴いたの?」
「聴いていません」
「聴けば良いじゃ無い」
スタッフに要望を聴く。こんな基本的なことさえ出来ない店長ってたくさんいるのです。
わからないならば「聴く」
まずは、そこからスタートさせましょう。すると、解決策が具体的に見えてきます。
その後スタッフに「自分にどうして欲しいか?」を聴いた店長は、スタッフの求め通りに、笑顔と挨拶を一生懸命するようになりました。不思議かも知れませんが、事実なのです。スタッフの要望は、ややこしいことやわがままなことではありませんでした。単に「店長に笑顔で挨拶をして欲しい」だけだったのです。
実は、こんな当たり前の基本的なことがちゃんと出来ずに、部下をまとめられないと悩んでいる店長って意外と多いんです。店長としてのリーダーシップ築き上げるために、指導方法やミーティングや面談はもちろん大切なのですが、笑顔で元気な挨拶をしない店長にそのステージに登ることを求めても出来るわけないですよね。
スタッフが求めていること・・・わからないのならば、スタッフに聴いてみる。
すると、ちょっと雰囲気が変わってきますよ。
「相手軸、相手軸」
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年07月23日
- 08:05
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