パート・アルバイトの微妙な変化を発見しよう
「あれ?髪型変えたんだね。似合っているね。」
パート・アルバイト満足度の高い店の店長は、次の5つを習慣にしています。それは、「観る」「聴く」「嗅ぐ」「寄り添う」「語る」の5つです。昨日までは、このうちの「聴く」について、その心構えと具体的な行動についてお話をしてきました。今日からは、「観る」についてお話ししましょう。
拙著「『競合店に負けない店長』がしているシンプルな習慣」でも、この「観る」についてお話しをさせて頂いておりますが、今日はもう少し角度を変えてお話ししますね。
「観る」が「見る」とは違うことはよく話されています。「見る」はどちらかというと「受動的」な感じです。自分の眼に飛び込んでくる風景などですね。それに対して「観る」はどちらかというと「能動的」な感じと解釈しています。自分から観に行く、つまり「観察」ですね。他に「観劇」「観賞」「観客」「参観」「拝観」「観光」などがありますね。対象を眺めてみると言う意味のようです。
「観る」「観」には、物事を見て意味や本質をとらえる。と言う意味もあります。「観念」「客観」「主観」「達観」「悲観」などがそうですよね。 ※デジタル大辞泉を参考にしました。
パート・アルバイトに限りませんが、信頼関係を気づき上げたい相手に対しては、まずは、自分が理解してもらうために行動するのでは無く、相手を理解しようとする行動の方が先ですよね。自分が先に理解されたいから、相手の気持ちはさておき、自分の気持ちを話しまくるのです。昨日までは、その為に「まずしっかりと聴く」ことの大切さをお話ししたのですが、相手をじっくりと観察することでも、相手についてたくさんのことがわかります。
たとえば、相手をニュートラルな気持ちで観察していると「あれ?この人ってこうだっけ?」と自分の理解や思い込みとは違った一面を発見することがあります。会話の最中での微妙なタイミングでの微妙な反応・・・「え?ここで眼が大きく開くの?」「ほう~このタイミングで笑うんだ!」「なるほど、こういう話題はいやなんだな・・・」と、相手の表情を中心とした反応で、相手の感情や感覚、考えが見えてくるのです。
店長やスーパーバイザーは、パート・アルバイトに対して、彼らの表情や動きを観察することで彼らの感情や心の動きを感じて欲しいのです。ちょっとした指示への反応、叱ったときの反応。また、忙しいときの表情や褒められたときの様子などなど・・・
また、感情の変化だけで無く、外見の変化もそこに重要な心の動きが表現されています。
昨今、世間を揺るがしている「悪ふざけ投稿をするアルバイト」の問題。特に飲食店は、こういう問題が致命的なダメージになってしまうことさえあるのです。この問題の解決策はただひとつ。大切な仲間であるパート・アルバイトがそのような問題児にならないようにする。その為には、教育も、しつけも、モチベーションアップも、面談も、フォローアップなども大切ですが、まずは、日頃から彼らを良く「観る」ことでその「微妙な変化」を見つけ出すことを習慣にしましょう。
髪型の変化、髪の色の変化、ピアスをしてくる、ネイルをする、服装の変化・・・それぞれに彼・彼女たちの心には何らかの変化が生じています。そこに気を止め、彼らをいとおしく守る眼で観ることで、いち早くその変化に気づき早めの対応をしていくこと、これが店長の仕事です。
さあ、今日も働いてくれている彼らに「微妙な変化」はありませんか?
変化を感じたら、彼らからその気持ちを聴いて上げて下さいね。新発見があるはずですよ。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年09月20日
- 12:22
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