「従業員満足度調査」で聴く「満足」と「不満足」の意味
「従業員満足度調査では、他にはどの様なことを聴けば良いのでしょうか?」
昨日は、従業員満足度調査において、どの様な質問をしてどの様に回答を求めれば良いのかについて、最初の質問「今働いている目的」についてどの様に質問し、どんな回答肢から選択して頂くのかをお話ししました。では、他にはどの様な質問をすればよいのでしょうか?
「働いている目的」を伺ったら、今度は「仕事」について「満足」か「不満足」か、を伺い、その理由について回答肢から選択していただきます。最初の質問が「目的」を聴くことで「期待するポイント」を知るのに対して、ふたつ目の質問は「期待ポイントに対する満足度」を把握するのが目的です。
ひとつめの質問と同様に、「働く所に対する期待感」の6段階に合わせて、満足している理由をうかがいます。今度は、回答肢の末尾に「良い」「満足」「楽しい」「自信」「やりがい」「喜び」などの、満足感を表す言葉を入れて、複数回答をしていただきます。これにより、ひとつめの質問の「目的~期待感」と比較して、この店が取り組んでいる「従業員満足向上作戦」がどれくらい効果を上げているのかを計るのです。
そして、三問目。ここでは逆に満足していない理由をうかがいます。二問目と同じ項目に対して、今度は「出来ない」「悪い」楽しくない」「不満」「自信が無い」「不明確」「いじめ」「不親切」「暗い」「遅い」などの、不満足感を表す言葉を入れた回答肢を用意して、これも複数回答していただきます。
分析の際に一番わかりやすいのは、「目的、期待感」「満足感」「不満足感」の回答肢を同じ流れで作成することです。回答するパート・アルバイトも、何を期待し、それにどれくらい満足しているのかを回答しやすくなるので、シンプルかつわかりやすいものになります。複雑でわかりにくいアンケートは、自己解釈の割合が増えますので、それだけ結果にブレが生じて、分析もしづらくなります。アンケートの目的は「それを何に活用するのか?」が明確であることが大切であるとお話ししましたよね。なので、質問も回答肢もシンプルでつながりがわかりやすいことがポイントなのです。
さて、4問目以降は、従業員満足向上プロセスの中で、店が行っている施策(アクション)そのものに対する評価をうかがいます。例えば、「目標と評価制度」とか「個人面談」とか「店舗ミーティング」などです。
さらに「承認」や「評価」が達成感や充実感へ大きな影響を与えていることから、「自分は何を承認・評価」してもらいたいのか?」についてうかがいます。
「従業員満足度調査」の質問って「深いなあ~」と思いませんか?これをしっかり理解した上で「従業員満足度調査」に取り組むのと、単に会社の施策の一環として取り組むのとでは、その後のパート・アルバイトとのコミュニケーションやアプローチそのものが全然変わってくるのです。つまり、「従業員満足度調査」の意味を深く理解すればするほど、結果的に「従業員満足度」そのものがより早く、より高く向上して行く!と言うことなんですよね!
是非あなたも、(何事もそうなんですが)この取り組みの意味を深く深く理解して、より大きな成果に結びつけていきましょう!!
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年10月07日
- 10:27
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