新人店長は「部下の『大丈夫です』」は大丈夫ではないと考えよう
「大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。問題ありません。」
店長って、「大丈夫ですか?」と聴かれると、大半が「大丈夫です!」と答えます。まあ、店長で無くてもそうですよね。営業マンでも、社長でも、調理長でも、同じです。私も大丈夫ですと答えます。けれど、実際は大丈夫ではありません・・・・(苦笑)
本当に大丈夫なときは、何故大丈夫なのか説明をします。何故ならば相手が、大丈夫かどうかと言う心配をしているからです。聴かれた方はその心配を払拭しなくてはならないと考えるからです。しかし、大丈夫ではないのに、大丈夫と答えると、何故大丈夫かが答えられません。もうそこからは「嘘」になってしまうからです。
そして、仮にその嘘を言って説明をしていても、「これは嘘です」と表情に出てしまうのです。だからばれちゃいます。だから、「大丈夫ですか?」と聴かれて「大丈夫です」とだけ答える人の大半は、実は大丈夫じゃあないのです。
もちろん、「大丈夫」にも色んな段階があります。
「全く問題なし。期限までには120%完成できます!」と言う大丈夫
「たぶん問題はありません。ちょっと遅れていますけどね。間に合わせてみせます。」と言う大丈夫
「ちょっとやばいです。でも何とかします。」と言う大丈夫
「かなり難しいです。でも何とかしないとまずいですよね・・・どうしよう」と言う大丈夫
「もう絶対無理・・・どうやって逃げようかな?」と言う大丈夫
「大丈夫」にも色々あるのです。
聴かれた方には、プライドがあります。大丈夫じゃあないと答えたらそこで信頼を失ってしまうという不安もあります。信頼を失うと仕事も失う恐怖があるのです。だから「大丈夫」と答えるのです。
でも、それを聴く側の気持ちも色々あるのです。信頼を疑っている人もいるでしょうけれど、手助けをしたいと考えている人もいるのです。だから、あなたが、「大丈夫ですか?」と聴かれたら、相手は何を目的にその質問をしたのかを知る必要があるのです。
それを知るのは簡単です。「え?どうしてですか?」と聴けば良いのです。「大丈夫です。」と即答するから怪しいのです。かえって相手を不安にさせます。質問の意図を確認した上で返答をすれば、答え方は変わってきます。本当はチョット大丈夫じゃあない、と言うときに聴かれて、相手がバックアップをしようと考えて下さっているのならば、それを素直に受ければ良いのです。そして、本当に大丈夫な状態にすることで、恩を返すのです。
私も、仕事が全然無いときにあるクライアントから「大丈夫ですか?」と聴かれ「大丈夫です」と答えました。しかし、相手は百戦錬磨の企業家です。あっさりと私の嘘を見抜きました。その方からは「今のあなたの業績を見て仕事を頼みたいのではありません。あなたを信頼しているし、あなたと私たちのこれからに期待したいから仕事をお願いしたいのです。苦しいなら苦しいとおっしゃって下さい。」と言われました。その時は我慢しましたが、その後、その方と別れてから涙が止まりませんでした。
店長も同じです。苦しいときは苦しいと正直に言いましょう。すでに、あなたの上司はあなたの本音を見抜いているはずですよ。だって、あなたの顔にそう書いてあるからね~
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2013年12月12日
- 08:37
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