「これは、どうしても、もうひとりスタッフが必要なんです。だから今の人数では上手く行かないんですよ～」
店長は、マネジャーから指示された新しいシステムに対して上手く行かない理由を説明し始めました。この店長に限らず、「どうしても」と言う言葉はよく耳にします。
「どうしても、出来ない・・・」
「どうしても、上司はわかってくれない・・・」
「どうしても、うちは外資系だから・・・」
「どうしても、私は男だから・・・」
「どうしても、うちの厨房では対応出来ない・・・」
「どうしても」と言う言葉は、無意識に自然と言っているケースが多いようです。こういう言葉を聴くと意地悪な私は、「へえ～『どうしても』なんですか？」と尋ねてしまうのです。すると、「う、う～ん」と、うなり声を上げる方が多いのです。「どうしても」と言った瞬間に「思考停止」してしまっているようですね。
「どうしても」と言う言葉には、「本当は〇〇が解決したら出来るんだけど、それって面倒だからなあ～」と言う言い訳が隠れています。「チャレンジするのは大変」「上司を説得するのは大変」「アメリカの本社がうるさい」「男の感覚では難しい」「設備が対応していない」・・・・障害になっているポイントや不足しているポイントは見えているのです。しかし、それを乗り越えるのが面倒なので、わざと「思考停止」させて、「何事も無かった」かのような気持ちになっているのです。う～ん、人間って器用だ！(笑)
「仕方が無い」「とは言うものの」「どうしようもない」・・・・これらも自分を「思考停止」させる便利な言葉です。「絶対に」「無理」「難しい」と言う言葉も同じですね。
特に、「難しいですね～」と言う言葉ってよく使いますよね。私もついつい使ってしまいます。あ、「～してしまう」と言う言葉も同じだなあ～(笑)
こういう言葉を使うと、そこで「なんとかしよう」「解決するぞ」「乗り越えるぞ」と言う意欲が急降下「してしまい」ます。
と言うことで、あなたが、店長としてもう一皮むけたいと思っているのならば、「思考停止促進用語」は、この瞬間から使うのを止めましょう。
では、どうやったら使わないようにすることができるのでしょうか？
私がお薦めする方法は、「毎朝『思考停止促進用語』を読み上げる」と言うショック療法です。花粉症の治療で花粉を取り込むというアレです。（ちょっと違うかな？）
『思考停止促進用語』を毎朝、意識することで、それを使ったときに「あ、使ってしまった」と言うことに気がつくようにするのです。最初は、使ってしまっても、毎回そのことに気がつけば、徐々に使わないように心がけるようになります。今まで無意識で使っていた言葉を使わなくするのは、最初は「難しい」とは思いますが、習慣にすれば何とかなるものです。
また、このブログのように「私は、『思考停止促進用語』を使わないように意識している」と言うことを宣言しちゃえば、周りが注意をしてくれるようにもなります。私の得意な「有言無理矢理実行」ですね(笑)
とは言うものの、こういう『思考停止促進用語』を使わないようにするのが、どうしても難しい、と言う場合は、『思考停止促進用語』を、キャッチフレーズに使ったり、名刺に書き込んだり、いっそ使いまくったりすれば、その内使いたくなくなります。 （ここで問題です・・・さて、私は今日のブログでいくつの『思考停止促進用語』を使ったでしょうか～）
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