新人店長は「従業員満足」の前に自分が満足しよう
「はあ~、パート・アルバイトが、仕事に満足するってすごく大切だとは思うんだけど、僕らって、満足して仕事しているのかな?なんだか、『評価を上げて欲しかったら文句言わずに仕事しろ。』と言われて、なんだかよくわからず仕事しているような気がするな・・・」
と、あるチェーン店の店長が言っていました。社長からすれば、店長も「一従業員」です。店長の上司のマネジャーも、マネジャーの上司の部長もみな従業員なのです。社長が、パート・アルバイトの満足を通じて、お客様の満足を向上させて行きたいと考えているのならば、店長にも、マネジャーにも、部長にも満足してもらわないといけないのです。
「お客様満足の前に従業員満足が大切なんです。満足して働いていない従業員がお客様に満足して頂けるような仕事が出来るはずがありません。」
これは、あるテレビ番組の中で、ある洋菓子会社の社長がおっしゃっていた言葉です。
そうなんです。「お客様第一」ではありません。「従業員第一」があるからこその「お客様満足」なのです。
ところが、「従業員の満足が大切」と言って、パート・アルバイトの満足度を高めるべく、店舗ミーティングや面談や目標設定や評価などを仕組み化しているのに、店長やマネジャー・スーパーバイザーに対しては、その仕組みが効果的には機能していない会社が結構多いのです。その為、そう言う会社の経営者やスーパーバイザー、店長にインタビューすると、冒頭の様なコメントがかえってくるのです。経営者の言っていることとビックリするほどその意識に差があるのです。これでは、店長やマネジャー、スーパーバイザーに、いくら「従業員満足を高めなさい」と指示をしても上手く行くはずがありません。
パート・アルバイトは、まだ経験も少ないし、意識もプロとアマの間くらいだから、丁寧に仕組みを作ってきめ細かくケアーをしないといけないと経営者は言います。では、部長、マネジャー、店長、一般社員は、プロだからそこまで細かくケアーしなくても良いのでしょうか?そんなことはありません。働く上での意識には、プロもアマも、パート・アルバイトも社員もないのです。彼らも、納得の行く評価をして欲しいし、自分のがんばりをフェアに認めて欲しいのです。さらに、自分の意見をもっと活かしていきたいと考えているのです。
とは言うものの、社員は社員です。パート・アルバイトよりは意識を高めて「自分達でその仕組みを動かそう」としなくてはいけないのです。自分達の処遇や評価に不平・不満があるのならば、自分達でその仕組みをもっとよい物にして行けば良いのです。他力本願、経営者頼りではいけません。
例えば、自分のがんばりをもっと評価して欲しい、自分の仕事の価値をもっとわかって欲しいのならば、もっとわかりやすいプレゼンシート、報告書を作成して自ら提示すれば良いのです。不平不満を言っている中堅管理職の人達の多くは、自分の価値を伝える努力はせずに文句だけを言っています。さらに、自分の価値を伝える努力をしている人達のことを、太鼓持ちかイソギンチャクか何かのように批判的に言うのです。こんな状態で評価などされるわけはありませんよね。
さて、あなたは店長として、今の仕事に「満足」を感じていますか?
その「満足」って、「与えられた満足」と「自ら生み出した満足」は、それぞれどれくらいありますか?
「満足」には2種類あります。
上司や回りからあなたにもたらされる「満足」と、あなた自身が自ら生み出している「満足」の2種類です。
あなたが、もっと良い仕事をして、高い満足感を仕事で感じていきたいのならば、「自ら生み出す満足感」の割合を増やしていくことをお薦めします。
「自ら生み出す満足感」・・・これについては、またの機会に詳しくお話ししますね。
ちなみに、私は、今「自ら生み出す満足感」の割合100%で、日々仕事をしています。
毎日が楽しいですよ(^_−)−☆
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年03月31日
- 06:41
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