「売上を伸ばし続ける店長」がしているPDCAのまわし方:その23
第3章 PLAN:情報を集めて納得の行く戦略を立てよう・・・・思い込みを無くして正しい優先順位を決めよう
⑨調査データを分析しよう・・・・SWOT分析で「強み」「弱み」「機会」「脅威」を理解しよう
「店長の皆さん、おはようございます!この3日間、お忙しい中『店舗力診断シート』にチェックを入れてきて下さり、ありがとうございました。今日は、みなさんが作成した『店舗力診断シート』を作るために実施してきた調査やアンケート、売上動向について、分析をしていきます。」
四日ぶりに本社での「売上苦戦店復活プロジェクト」が再開ました。M部長は、その冒頭で、この3日間で店長達が作成してきた「店舗力診断シート」の内容や調査した結果を「分析」する作業に入ることを伝えました。
「Strength 強み」
「Weakness 弱み」
「Opportunity 機会」
「Threat 脅威」
M部長は、おもむろにホワイトボードに4つの四角を書き、その中にそれぞれ英語と日本語で単語を書きました。
「この4つの言葉の頭文字を取ってSWOTと言います。スウォットと発音して下さい。スワットではありません。これから、皆さんが調査してきた結果をひとつずつ付箋に書いて、このSWOTの4つのマスの中に貼っていってもらうのですが、いきなりだとどこに貼れば良いかわかりませんよね。なので、まずは、真ん中の『事象・現象』に、付箋に書いたものを貼り付けて下さい。あと、その付箋には、それぞれの事象現象が、『ポテンシャル+5つのP』のうちのどれに該当するのかも書いて置いて下さいね。」
と、M部長は、店長達に指示をしました。
調査してきた「事象・現象」を4つの箱(SWOT)に分類すると自店舗の特徴が見えてくる
「真ん中に貼り付けたら、今度は、SWOTの4つの箱に付箋を移動してください。SWOTの『強み』と『弱み』は、みなさんの店自体のこと。『機会』と『脅威』は、みなさんの店の周辺、商圏などのことを書いて下さい。『機会』は、みなさんの店の売上げにプラスに影響しそうなもの、『脅威』は反対にマイナスに影響しそうなものです。」
このSWOT分析は、店長達には初めての経験でしたが、「ポテンシャル+5つのP」や「店舗力診断シート」で売上に影響する5つの要素、また、自分や店や周辺の「事実」を自分で調べるというプロセスを経ているため、さほど迷うことなく、付箋は4つの箱に分類されました。
なお、それぞれの「事象・現象」が、「ポテンシャル+5つのP」のどれになるかについては、諸説があります。ここでは、今回のブログの「その17」で説明している私の考えに従っています。例えば「サービス」「接客」は、ピープルに含む場合も有りますが、ここでは、プロモーションに含むと定義しています。
「さて、分類できましたか?『店舗力診断シート』で、それぞれの力がどういうバランスであるかについて、グラフにして見てきましたが、このSWOT分析では、それを『行動を起こすための戦略作りの判断材料』として整理しています。N店長の店は如何ですか?」
M部長に問いかけられた、N店長が答えました。
「はい、私の店は、スタッフのサービス力を高めないと競合に負けてしまいます。また、駅ビルには潜在顧客もたくさんいるのでチャンスはあるんだと思うんです。」
「なるほどね。では、サービス力を高めるためのキーは何かな?」
「はい・・・・スタッフの満足度です。これが低いままだと、ダメな気がします。」
「良いところに気がついていますね。では、今度は、この気づきを活かして『戦略』を作りましょう。」
明日に続く。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2014年07月01日
- 10:59
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