ああ~もったいない・・・自分達のことを知らないひとがたくさんいることを知らない店
「あの~〇〇と言う店はどこにあるかご存じでしょうか?」
ある日、店のすぐ近くにいるときに、お客様から自分の店の場所を聴かれた店長がいました。
この店は、チョットこじゃれたイタリアンのお店。営業を始めて10年経ちます。場所は、東京のある商店街のど真ん中。店の前をたくさんの買い物客が歩いています。
店長は、この店に来て2年。
近所の商店主や、なじみのお客様もたくさんいます。
そんなある日、店長は、自分お店の場所を聞かれて、大変ショックを受けたのでした。
「あ、その店でしたら、あそこの電柱のすぐ向こうにありますよ。」
「ありがとうございます。チョット娘に教えてもらったんで、今日はこの店に行って見ようと思ってね。」
「実は、私、その店の店長なんです。お客様はこの町に最近来られたんですか?」
「あらそうなの~。私はこの町にもう20年以上住んでるわよ。でも、この店のことは知らなかったわ。」
20年もこの町に住んでいて、知らないんだ・・・
店長のショックはかなりのものだったようです。
でも、この店長のように、「自分の店が案外知られていないという事実」に気がついた店長は、まだ幸せです。
世の中の店長や経営者のほとんどは、「自分の店が案外知られていない事実」に気がついていないのです。
自分達の店の認知度が持っていたよりも、はるかに低いと言うお話しは、私がブログやセミナーでよくお話しするネタですが、もう一度ここでお話ししておきましょう。
西新宿の都庁へ向かい地下道に、高級中華料理店「謝朋殿」がありました。この店は、今は近くの新しいビルに移転しましたが、それまで開店以来40年以上もその場所で営業をしてきました。
しかし、店長達とこの店の認知度を調査するために、店舗から100mほど離れた場所で「この近くに謝朋殿と言う中華料理店があるんですが、ご存じならば場所を教えて下さいませんか?」と言う町行く人達に伺っても、誰も知らなかったのです。
調査を始めて10人連続で、「知らない」と答えられてしまいました。
結局、40人に伺って知っていたのは、何と8人。
たった20%だったのです。
このように、町を歩く「潜在顧客」の人達は、あなたの店を知らない可能性がとても高いのです。
でも、きっとあなたは、「いや~さすがに20%って事は無いでしょう。半分以上は知っているはずですよ。」と思うことでしょう。
そこが「認知度の思い込み」なのです。
あの有名なマクドナルドでも、私が調査したときは、明確に「場所」をご存じだった方は50%いるかどうかのレベルでした。駅前の店です。もちろん、店の前で伺うわけではないですよ。調査は、店が見えない場所で、100~200mくらい離れたところで行いました。
店舗ビジネスを行っているひとにとって、一番恐いのは、「誰もが自分の店のことは知っているはずだ」と言う思い込みです。そう言う店の店長や経営者は、店舗の認知度を高めることにあまり力を注がなくなります。
チラシを折り込んだり、駅前でチラシを配ったり、口コミ作戦を行ったり、看板の見せ方を工夫したり、などなど・・・
こう言う努力を惜しむようになってしまうのです。
さて、あなたのお店はいかがですか?
いえ、あなた自身はいかがですか?
「町の人達は自分達の店のことを、知っている・・・・のかな?」
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年01月12日
- 06:30
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