「お食事が終わられましたら、このカードを裏返しにして下さいね。それでは、どうぞ、ごゆっくりお過ごし下さいませ。」
そう言って、彼女はキッチンに戻っていきました。
ここは、大阪にあるホテルユニゾ大阪淀屋橋のレストラン。
このホテルの朝食は、地下1階にあるレストラン「天の幸 山の幸」が会場になっています。
私は、大阪出張の際は良くこのホテルを利用します。
その理由のひとつは、ここの朝食ビュッフェがお気に入りだからです。
実は、このレストランの朝食は、和食を中心としたとてもヘルシーで美味しい料理が提供されると言う事も魅力なのですが、それ以外にも、安心して席を立っておかわりやコーヒーを取りに行ける「ちょっとした工夫」があるからなのです。
ホテルの朝食ビュッフェは、お客様が食べ終わって席を立つと、その様子を見てスタッフがテーブルの上の食べ終わった食器類を片付けます。しかし、中には、おかわりをしに言っている最中に片付けられてしまうことがあるのです。その為、満席状態の時間帯では、少しトラブルになったりもします。
多くのホテルでは、そのトラブルを避けるために、色々と工夫をしています。
代表的なのが、お客様が自分で食べ終わった食器を専用の棚に戻すという方法です。
しかし、このホテルユニゾ大阪淀屋橋のレストラン「天の幸 山の幸」の工夫は、ひと味違っていてとても面白いのです。それが、冒頭の写真です。
仕組みは極めて単純です。
お客様は、お食事が終わったら、このカードをひっくり返せば良いのです。
ただそれだけです。
このカードを裏返しにして席を立つと、スタッフが食べ終わった食器類を片付けてくれるのです。
つまり、この仕組みがあるおかげで、まだ食事中で、おかわりをしたりコーヒーを入れに行ったりする時も、安心して席を立てるのです。
スタッフも、ドキドキしながら片付ける必要がありません。
私が何よりもこの仕組みを気に入っているのは、「シンプルでわかりやすい」と言う事です。
スタッフは、おかずを運ぶ為のトレーに、あらかじめ「お食事中」の面を上に向けてセットしておけば良いだけです。
お客様は、この表示を見ればその仕組みは一瞬で理解出来ます。
ビジネスホテル業界は、非常に競争が激しい世界です。なので、価格や別途などを工夫し、どんどんとそのレベルを高めています。そんな中で、こう言うちょっとした工夫にまで頭を使っているホテルを見つけると、なんだかきめ細かいところまで気を配っている期待感が高まるのです。
だから、私はこのホテルを選ぶのです。
ホテルユニゾ大阪淀屋橋・レストラン天の幸山の幸・・・なかなかやるもんですね。
※このカードについては、過去に2度ほど話題にしております。個人的に気に入っているお話しなので、「いいねシリーズ」でもご紹介させていただきました。
※ホテルユニゾ大阪淀屋橋の公式ホームページはこちら
http://www.hotelunizo.com/osaka/index.php
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