おお~いいね!・・・試飲コーヒーを飲みながら店内をゆっくり見て回ってねと言うスタッフ
「どうぞ、温かいコーヒーをお飲みになりながら店内をごゆっくりご覧下さいませ~」
こう言いながら店頭で試飲のコーヒーを配っているのは、西東京を中心に全国で300店舗以上を展開しているカルディコーヒーファームのスタッフです。
私の地元・吉祥寺でも3店舗が元気に営業しています。
このカルディコーヒーファームは、コーヒーを中心に輸入食品などを扱っている繁盛店です。
彼らが繁盛しているのは、そのバラエティ豊かな品揃えや価格の安さ、立地の良さがその要因として目立つのですが、実はスタッフ達の元気の良さ、明るさ、感じの良さがムチャクチャ素敵なことが本当の要因なのです。
このスタッフ達の感じの良さは、同じようにコーヒーや輸入食料品を扱っている同業他社の店舗と比べて「群を抜いて」います。この差は圧倒的です。
また、そのレベルが全国どこでも同じくらいの高いレベルで安定しているのです。
きっと経営者や幹部による「ビジョン」「お客様への意識」が共有され徹底されているからなのだと思います。
その違いが最も良くわかるのが、「店頭でのコーヒーの試飲」です。
カルディのような業態の店舗では、よく試食販売をしています。
始めて食べるような輸入食品などは、食べてみないとわからないことがあるので、この試食はとても効果的なのです。
しかし、実は、試食には、店舗側に大きなストレスがかかるのです。
1)試食をするだけで買ってくれない人がいる
2)衛生的な問題
3)試食によるコストアップ
4)試食担当スタッフの人件費
などが、その主な要因です。
なので、カルディのような食料品店だけでなく、洋菓子店やベーカリー、惣菜店などもよく試食販売を行っていますが、この4つのストレスをクリアー出来ないところは、
1)特定のお客様にしか試食を渡さない
2)試食品を放置してしる
3)食べても味がわからないくらいの少量しか試食させない
4)試食して買わないと嫌な表情をする
などの、試食そのものが店のイメージを低下さてる原因になってしまっている残念な店になるケースがとても多いのです。
ところが、このカルディはそこがひと味もふた味も違うのです。
彼女対の試食に対する姿勢は、本当に心からの歓迎を感じるのです。
その上、「コーヒーを飲みながら店内をゆっくり見て回って下さい」と、他のライバル店舗では聞いたことが無い言い方をするのです。
これは、先ほども言いましたが、まずは経営者が「試食」に対して、「ケチ臭いこと」を一切言っていないからなのでしょう。経営者が、ほんの少しでも「もったいない」的な発言をすると、店舗スタッフは、「試食だけして買わない」「試食でコストアップ」と言う自然な気持ちが必ず爆発します。それが、普通なのです。
店舗スタッフのそう言う気持ちを「試食をどんどんしていただいてお客様にもっとお買い物を楽しんでいただこう」と言う気持ちにするには、経営者自身が、普段からそう言う発言をしていない限り実現出来ないのです。
これは、あくまで私の勝手な推測ですが、おそらく間違いは無いと思っています。
カルディのような食料品店によく似た店は全国にたくさんあります。
ある大型スーパーでも最近、同様の業態を展開したりしています。
しかし、そのどこにもカルディのような「試食でお客様を歓迎する」という姿勢は感じません。
カルディのような繁盛店を作りたくても、カルディのビジネスモデルの表面だけを真似しているだけではカルディにはなれません。
彼らのような繁盛店になるには、本質のところを経営者以下全員が、完全にコピーしないと出来ないでしょうね。
さて、今日も、吉祥寺のカルディに試食のコーヒーを飲みに行くとしましょう!
PS:そう言えば、カルディに負けないような試食に取り組んでいるところをこの間発見しました。
それは、Oisixと言うお店です。ここについては、今度、詳しくレポートしますね。
※カルディコーヒーファームの公式ホームページはこちら
http://www.kaldi.co.jp/
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年02月09日
- 10:19
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