おお~いいね!・・・お客様が思わず買ってしまうプロの知識を提供する試食販売スタッフ
「まず、一切れ食べてみて~ね、おいしいでしょ?すっぱくないでしょ。この“せとか”ってね、βクリプトキサンチンが入っているんです。これって血液さらさら効果があるんですよ。身体に良くってしかも美味しい!”せとか”ってすごいでしょ!よかったら、もう一切れどうぞ~」
ある日のスーパーの青果果物コーナーでの試食販売の様子です。
私は、彼女のとても流ちょうでためになる話しぶりが気に入りました。そして、私自身がぐぐっと引き込まれたことにプロのセミナー講師としてとても興味が湧いたので、ちょっと彼女に質問をしてみました。
「物知りですね~いつも、この”せとか”を販売されているんですか?」
「いいえ、私はマネキンの会社のスタッフなんですよ~。今日は、JA全農えひめさんのお仕事で、愛媛県の農産物のPRに来ているんですよ。だから、たくさんの方に愛媛県の美味しい果物を知っていただくのがお仕事なんです」
彼女のミッションは、明確でした。
ミッションが明確だと、人は仕事の意識が高まるんですね。
「それにしても、”せとか”の効能をよくご存じですね。かなり勉強になりました。”せとか”の生産農家の方かなと思っちゃいました」
「いえいえ、ちゃんと講習があるんですよ。しっかりと勉強しておかないと、PR出来ませんからね」
実演販売の方と違って、試食販売の方の中には、ちょっと突っ込んだ質問をすると適当にごまかしたりする人がいます。実演販売だと、知識とその講釈がなかなかすごくって、なるほど~と納得させられることが多いのですが、試食販売の方って、その商品に対する知識が浅いときがあるのです。
もちろん、彼女のようにもの凄く勉強をされている方もいます。
しかし、ただ、食べさせているだけの方もよく見かけるのです。
「こう言うお仕事って、販売目標とかノルマとかあるんですか?」
「販売目標がある時もありますけれど、今日の仕事は、愛媛県の美味しい物のご紹介なので、いかに愛媛県の農産物が良い物なのかと言うことをお伝えするのが仕事なんです。だから、ただ試食を召し上がって頂くだけで無く、良い物であることを知って頂きたいので、ついついたくさんしゃべっちゃうんです。」
なるほど、今日は販売と言うよりもPRなのか。だから一生懸命に伝えようとしているんですね。
でも、しばらく様子を見ていると、彼女の説明に納得したお客様が、次々と”せとか”を買っていくではありませんか。
これは、彼女が「売ろう売ろう」としたり「ただ単純に試食をさせたり」しているのではなく、「本当に良い物だから是非ともお試し下さい」という気持ちが言葉と態度と表情にこもっているから、それがお客様に伝わって「購入の決め手」になっているから、その結果として売れているんでしょうね。
試食販売って、上手い下手の差があまりも激しく、実力の差が大きく出るお仕事です。
でも、上手い人って、かもし出している雰囲気が違うんですよね。
彼女のような方が売り場にいたら、売上げは間違いなく倍増するでしょうね。
「ためになるお話しを聴かせて下さって、ありがとうございました。がんばって下さいね」
「いえいえ、こちらこそ最後までお話しを聴いて下さって、ありがとうございました。」
なんだか、すごくためになるセミナーを受講した気分でした。
プロの姿勢とその話術。得したな~勉強になりました!ありがとうございました。
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年03月29日
- 09:42
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