「自分がされてうれしいと感じることは、他のひとにもしていこう！」
これ、実はマクドナルドでアルバイトスタッフに教えている人間関係の基本ルールです。
もちろん、自分にとってうれしいすべてのことが、相手にとってもうれしいとは限りません。
相手がうれしいと感じるかどうかなんて、すぐにはワカラナイのです。
だから何もしない・・・・ではなく、だから「まずは自分基準で、相手にもしてみよう」という積極的な考え方です。
こういう基本をスタッフには徹底して欲しいな、と思います。
この基本ルールを実行していると、いろんなことがわかります。
自分にとってはうれしいことでも、相手にとっては、そうでもないことや嫌な事さえあります。
でも、それは積極的に行動をするからわかること。
何もしないとわからないままなのです。
ところが、この「基本的な行動」がなかなか出来ないというのが現実です。
では、どうすればそれが出来る様になるのでしょうか？
それには、ある「簡単な行動」を徹底する、と言う方法がおすすめです。
お店のスタッフは、決まり事、マニュアルを淡々と黙々とやればいいというものではありません。
しかし、お店やブランドの決まり事は、きちんと守ってもらうこともまた重要ですよね。
なので、最も理想的なのは、そのこと、その重要性を最初から理解し、共感し、納得している人のみを採用すると言う事ですが、まあ、そうはうまくはいかないこともあります。
そんなときに、おすすめなのが、「5S」の徹底です。
「5S」とは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」のことで、一種のビジネスモデルとでもいえる、仕事の成果を高める考え方です。※5Sについての詳しい情報は、ネットなどで調べてくださいね
この5Sについて重要なことは、まず「基本的なこと（シンプルなこと）」を「具体的」に「徹底的」に行うことで、5Sの及ぼす「効果を体感」させ、その「意味」「目的」の理解度を高めるということです。
マクドナルドにおける「QSC」の考え方、マニュアルの徹底などは、まさしくこの5Sと同じ考え方なのです。
さらに、本書でも紹介をしている「自分が先にごちそうさま」を言ってみることも、「基本の徹底による効果の体感」と同じです。
「自分から先に感謝をしよう」というのも「自分がして欲しいことを相手にしよう」と言うのも、全く同じことです。
とは言え、店長や上司が言ったからと言って、全員が素直に聴くわけではありませんよね。
でもね、ここで甘やかせてはいけないのです。
先ほども言いましたが、5Sがなぜすごい効果を発揮するのか？をよく考えてください。
「基本」を「具体的」に「徹底」するからなのです。
5Sをやろう！だけでは出来ません。
5Sをやってうまくいっているところは、経営者以下必死で「基本」を「具体的」に「徹底」しています。
それを忘れはいけません。
別に5Sでなくてもかまいません。
「ごちそうさま」
「ありがとう」
「○○さん」
「おはよう」
「笑顔」
基本的で、シンプルで、具体的ですよね。
このような「基本的でシンプルで簡単なこと」を徹底しましょう。
そこから、「あ！こうされるとうれしいんだな」・・・・「よし！自分もしてみよう！」と言う気持ちが生まれるのです。
世の中のリーダーは、とかく「難しいこと」を「抽象的」に「出来たらやろう」と言う人が多すぎるのです。
もう一度言いますね。
自分がされたらうれしいことをする。
そのために、
基本的なシンプルな簡単なことを、具体的に、徹底する。
間違いなく変化が起きますよ。
約束します！
※「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」（同文舘出版）のAmazonサイトはこちら（でも、出来れば本屋さんで買って下さいね。どうぞ、宜しくお願い致します｡）
http://www.amazon.co.jp/dp/4495530313/
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