「『聞く』だけでもスタッフのやる気が育つ」
店長の仕事は、スタッフのやる気を引き出し主体的に行動させること。
そして、その行動によりお客様に「また来たい」と思っていただくこと。
これって、多くの店長が理解している店舗運営の基本中の基本です。
しかし、多くの店長が、それをどうやって実現すれば良いのかを理解していません。
なので、スタッフの応対において「なんじゃあ？この店！」と言う変な店が生まれてくるのです。
この本「繁盛店のやる気の育て方」を書いた岡本文宏さんは、私と同じく店舗ビジネスを専門とした人材育成コンサルタントです。
彼の存在を知ったのは、いまから2年前。
彼と私は、お互いに違った歴史を歩んできました。
しかし、なぜか、同じ釜の飯を食ったかのような共感性の高い親近感をいつも感じています。
それは、おそらく「人材育成」「店作り」「従業員満足」「お客様満足」などについての考え方が、ビックリするほど似ているからかも知れません。
いや、全く同じと言っても過言ではないでしょう。
彼の、ブログ、彼の著書、彼の動画、、、、そのどれを取ってみても、「全くその通りだ」という共感する思いしか出てきません。
ほんとうにビックリするほど同じなのです。
ならば、いままでの店舗ビジネスに関わってきた歴史が同じなのかというと、これがまた全く違うのです。
私はご存じの通り、マクドナルドなどのファーストフード、飲食業での現場と出店戦略に関わってきました。
彼は、コンビニエンスストアのオーナー経営者という立場で、店舗ビジネスの経験を積み重ねてきました。
しかし、「お客様」「店長」「スタッフ」と言う「店」を取り巻くいろいろな課題、悩みについて、業種業態が違っても、その解決策や繁盛のための定理は、全く同じなのです。
なので、私は彼の発言、提唱はそのまま全て受け入れることが出来ます。
その中のひとつが、冒頭の言葉です。
欲深の不満をどのように解消していったら良いのかがよくわからないと言う店長がいます。
簡単です。
聴けば良いのです。
ただひたすら聴くことなのです。
（私は「聴く」という表現にこだわっていますので、ここでは「聞く」ではなく「聴く」としています）
あなたがスタッフの話を一生懸命に聴くから、スタッフは「この人は私の気持ちを聴いてくれる」という安心感が生まれるのです。
その安心感は、やがて信頼へと発展し、あなたの優秀な右腕に育っていくのです。
だって、あなたも「話も聴いてくれない上司」の言う事なんて聞きたくないでしょ？
岡本さんが、この「聞くだけでもやる気が育つ」と言い切れるのはやはり現場の経験、現場の苦労を身にしみて理解をしているからです。だから、その言葉は信用出来るのです。
そんな岡本さんの新刊「繁盛店のやる気の育て方」。
とてもオススメですよ！
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