店長のための観る聴く問う講座:9つのスキル「伝える・・・伝達する」その8
「『脅迫型』で『接点』を無理矢理押しつけてくる上司っていますよね~」
若き店長は、少し笑いながら出来る店長に同意を投げかけました。
「あはは、そうだね。威圧したり追い詰めたりして無理矢理『接点を』ぐいぐい押しつけてきて、聴かざるを得ない状況を作る上司っているよね。でも、そう言うやり方は、その場では緊張感が高まって聴くんだけれど、恐怖感が理解の邪魔をするんだよね。だから、言う事は聴いても本当に伝えたいことに対する理解度が低くなるから、効果も低くなる。また、そう言う上司は、緊張感を持って聴いている姿だけを見て安心して、細かい確認なんかしないからね~」
「そして、うまく行かないからまたガミガミ怒るんですよね~」
若き店長と出来る店長は、共通のある上司を思い浮かべて大笑いしたのでした。
『脅迫型』は、相手に考える余裕を持たせません。
指示や命令を一方的に伝えてその通りに実行させようとするので、考えてもらっては困るからです。
時間的な余裕が無いと、たとえ、「考えろ!」という指示をしても出来ないのです。
さらに、考えるには「きっかけ」「材料」が必要です。
つまり「考える」には、「時間」と「きっかけ」「材料」を与える必要があると言う事です。
それが、「問題定義型」なのです。
さらに「共感型」で「そうだよね~」と身近に思ってもらった後に、「問題定義型」で、さらに身近な危機感をアップさせる。そうすることで、良い意味での緊張感、逃げるための緊張感ではなく、攻めるための、解決させるための緊張感を持って聴くことが出来るのです。
「『メリットデメリット型』も、なんだか面白そうですね」
「まあ、これも一種の問題定義なんだけどね。これは、文字通り商品や行動について、そのメットとデメリットを説明することだね。そうすることで、興味がわきやすいんだ」
「だから、真剣に聴くんですね」
「そう、誰でも、得をしたいし、損はしたくないからね。店長には、ミーティングなどで、スタッフに話すときには、やって欲しい事、やるべきことをやる事のメリットと、やらなかったときのメリットの両方を伝えて欲しいんだ」
「メリットとデメリットの両方伝えることが大切なんですね。3つめの『比較型』というのは、どういう方法なんですか?」
「『比較型』というのは、複数の方法を提示するということだよ。まあ、これも、問題定義型やメリットデメリット型に似ているんだけどね。これしかない!と言う方法を1つだけ提示するのではなく、複数の方法を、それぞれの特徴やメリットデメリットを含めて提示するという方法なんだ。これをすると、どれが一番良いんだろうか?とスタッフ達は考えるようになる、と言う効果があるんだ。『自分で選択する』というのは大切なことだからね。もうひとつ、これらの方法は、組合せが可能だから、単独ではなく、いくつかを組み合わせてやってみたら良いよ」
「なるほど~相手との接点を作るには、こんなたくさんの方法があるんですね。これはさっそく使わなきゃ!」
「いいね!すぐに取り入れる姿勢がさすがだ!」
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- author: PEOPLE&PLACE(ピープル&プレイス)
- 2015年08月23日
- 11:13
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